昨日投開票の都知事選。現職・小池百合子氏が3選。小池氏が291万票以上。2位は石丸伸二氏、3位は蓮舫氏、4位は田母神俊雄氏。当初は自民・公明党などが支援する小池氏と、立憲や共産党が支援する蓮舫氏との一騎打ちと見られていたが、石丸伸二氏が2位に食い込む結果となった。投票率も注目され、60.62%と2012年以来の60%超え。ANNなどの出口調査の結果を支持政党別で見ると、小池氏は自民・公明の支持を手堅く集めた。蓮舫氏は立憲・共産党の票を集めている。無党派層は、石丸氏が票を集めた。年代別では、小池氏は50代以上から多くの支持を集めた一方、石丸氏は若手から多く支持を集めた。石丸氏が支持を広げた理由は、自身がSNSを駆使して支持を訴えたことに加え、街頭宣伝の際に「ラインの友達に写真や動画を迷わず送って」と呼びかけていた。街宣車には「SNS投稿OK」「撮影・拡散OK」のステッカーを貼り、ネットを通じた名前の浸透に軸足を置いていたという。結果について久江さんは、「事前の予想通り。大きな対立軸がなかったことが大きい。政党間対決と言われているが、実態としては人で選ぶ選挙だった」などと述べた。その時に小池氏や蓮舫氏は新鮮味にかけるというところが、ネットというツールを媒介として遡及してどちらもだめだという人が石丸氏に流れたという。蓮舫氏を上回るとは思っておらず、当初は50万~100万票と思われていた。ネットでバズりテレビに取り上げられたことで相互作用でものすごく膨らんだという。現在ネット社会に移行するなかで、ネットをうまく利用した人がという分岐点になるという。田中さんは、小池氏について刷新変化よりも継続を臨んだ有権者が多かったとも言える一方で、既成政党への不信が表面化したとも言えるという。蓮舫氏について、有権者はリセットを求めていなかった、無党派層、女性からも票を獲得できなかったことが大きかったという。今回注目なのは石丸ショック。既成政党にショックを与えてるだけでなく、これからの選挙のあり方を問い直すような石丸ショックが注目の一つだったなどとした。増田さんは、中身を見る前に印象で投票に結びついてしまうところが、メディアはどうやっていったらいいかという反省点もあるとした。久江さんは小池氏の3期目の都政について、今回の都知事選で小池氏に入れなかった人たちの声に耳を傾けていく姿勢が求められるなどと述べた。