2024年11月9日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
トランプ大統領で世界はどう変わる◇アフガンから国外脱出する一家

出演者
村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

特集は

鹿児島・与論島・大雨警報に切り替え■公明党新代表に斉藤哲夫氏・党再建は■両陛下・大分の種苗生産施設を訪問■佐々木朗希のMLB挑戦が決定■特集1・トランプ氏再選で世界はどう変わる■特集2・弾圧に耐えかねアフガンから脱出

(ニュース)
新代表に斉藤氏 再建へ打開策は

公明党の代表は9月末に山口那津男氏から石井啓一氏に代わったばかりで僅か1か月あまりでの再びの交代劇に党内には激震が走った。衆院選で惨敗し、代表の石井氏はおろか厚生労働副大臣などを務め将来を期待されていた伊佐進一氏など中堅も数多く議席を失い、党内からは世代交代どころではないと党存続に危機感が高まっていた。少数与党に転落し厳しい国会運営が迫られる中で早期の党再建への道筋をつけるべく白羽の矢が立ったのは党務閣僚経験ともに豊富な72歳の斉藤氏。代表代行には支持母体の創価学会からの人気が高い竹谷とし子氏を、中央幹事会の会長には石破総理にも近いとされる赤羽前国土交通大臣を起用し、手堅い布陣を敷いての船出となる。党内からは、最も大事なのは今回落選した仲間を早く復活させることだと来年夏の衆参ダブル選挙を狙うべきだとの声もあり、斉藤代表は新任早々難しいかじ取りを求められている。

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両陛下 稚魚成育施設を訪問

両陛下は正午ごろ、大分空港に到着し、関係者の出迎えを受けられた。その後、空港前に集まった市民に手を振って車に乗り込み、マコガレイの稚魚を育てている国東市の大分県種苗生産施設を訪問された。この施設では、成長を促進するため稚魚に緑色のLEDライトを当てていて、両陛下は説明を受けながら餌を与えられた。また、この付近でとれたばかりの車えびを見て陛下は、おいしそうと話されていた。若手の漁業者には、漁業に携わる人について質問されていた。両陛下は明日、大分市で第43回全国豊かな海づくり大会の式典に出席される。

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電話会談にマスク氏が同席

ゼレンスキー氏は6日、大統領選で勝利したトランプ氏に電話で祝意を伝えたが、その際マスク氏が同席していたと米国メディアが報じた。マスク氏はゼレンスキーに対し自らが手がける衛星通信サービススターリンクを使った支援を継続する考えを伝えたという。スターリンクはロシア軍に通信インフラを破壊されたウクライナで市民の通信手段となっているほか軍事面でも貢献している。マスク氏は、次期政権で重要な役割を果たすとの見方もあり、米国のウクライナ政策に影響を与える可能性も指摘されている。一方、「フィナンシャルタイムズ」はトランプ氏が次の通商代表に第1次政権下で通商代表を務めたライトハイザー氏を再登板させる意向だと報じた。ライトハイザー氏は対外強硬派として知られ実現すればトランプ氏が公約として掲げた全ての輸入品に10%から20%の関税を課す、中国に60%の関税を課すといった政策を担うことになる。

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映画「ラストマイル」きょうから中国で公開

連続爆破事件の謎に迫る映画「ラストマイル」の公開が今日から中国で始まった。「ラストマイル」は中国国内の3500の映画館で公開され、映画専門サイトによると、初日だけで延べ6万人以上が鑑賞したとみられている。中国で上映される日本の実写映画が少ない中、日本での公開からおよそ2か月半という異例の早さでの公開となった。

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藤井七冠 海外プレイヤーと”初対局”

将棋の世界的な普及が目的で3年に一度開催されている国際将棋フォーラム。藤井聡太七冠とアマチュアだけで競う国際トーナメント大会で優勝した中国代表の許諾さんが記念対局を行った。藤井七冠にとって、海外のプレーヤーとの対面での対局は初めてだったが藤井七冠が勝利し、プロの意地を見せた。

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(スポーツニュース)
佐々木朗希 メジャーリーグ移籍へ

千葉ロッテは今年までの5年間の総合的な判断として佐々木朗希の思いを尊重。23歳でポスティングによるメジャーリーグ移籍手続きを開始したと発表。2019年に入団した佐々木は、大谷翔平に並ぶ日本人最速165キロをマーク。プロ5年目となる今シーズンは自己最多の2桁勝利を挙げた。25歳未満の海外選手は契約金や年俸総額が制限され、マイナー契約からとなる。球団の対応に佐々木は「正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかない。一度しかない野球人生で後悔のないようにマイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」とコメントした。

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(ニュース)
採用イベントで刑事の魅力アピール

今日行われた警視庁の採用イベントには学生ら168人が参加。イベントでは左官社が実際に使われている道具で指紋や足跡を採取する体験をしたほか、世田谷一家殺害事件の現場の3D映像を視聴するなどした。警視庁の採用試験の受験者数は2010年度にはおよそ3万人だったが、昨年度は3分の1に減っている。

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来年の干支「巳」だるま作りがピーク

くりっとした目に赤い舌。来年の干支のへび年にちなんで作られただるま。神奈川県平塚市のだるま店では干支だるまの製作がピークを迎えている。へびは、脱皮を繰り返し、成長していくことから無限の知恵や金運をもたらすと言われている。この干支だるまはおよそ3000個、全て手作業で製作される。

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(天気予報)
天気予報

全国の天気予報を伝えた。

(特集)
トランプ氏再登板で 世界は?

世論調査では最後まで支持率が拮抗し、歴史的な接戦とまで報じられた米国大統領選。その結果はトランプ氏が激戦州を制し、大差での幕引きとなった。何が勝敗を分けたのか。

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「トランプはNO」女性たちの思い

思わぬ大差で敗れたハリス副大統領。投票前の集会を取材すると女性や若者が目立っていた。中には10代前半の女性も。投票を目前に控えた今月2日。全米から多くの女性たちが首都ワシントンの中心部に集まっていた。女性の権利向上を訴えるウィメンズマーチはトランプ氏が前回、大統領に就任した翌日から行われてきた。男女平等や、中絶の権利を求めるプラカードが並ぶ。中絶は殺人だと主張するキリスト教保守派と中絶の権利を求める女性たちとの間で小競り合いも起きていた。友達と連れだって参加した大学生のエリノアクラーク。エリノアの記憶に刻まれているのは12歳の時ガラスの天井を破ろうと大統領選に挑んでいたヒラリークリントン候補を応援したこと。このときは事前の予想に反してトランプ氏が競り勝った。エリノアたち参加者はホワイトハウスの周りを行進。投票で自分の意志を示そうと訴えた。

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運命の日 大統領選の現場で

投票日前夜、ハリス陣営は最後の集会を激戦州ペンシルベニア最大の都市で行った。有名アーティストも多く駆けつけ大観衆が最後の訴えに耳を傾けた。一方、トランプ陣営もペンシルベニアで集会を開いていた。会場の入りは6割程度。最終日にもかかわらず空席が目立つ中、トランプ氏が最後の訴えを行った。そして迎えた投票日。前回の大統領選では敗れたトランプ氏が選挙結果を受け入れようとせず抗議デモを開催。暴徒化した支持者が議会議事堂を襲撃。死者が出る事態に発展した。トランプ氏が負ければ再び混乱が予想される中、首都ワシントンには緊張が走っていた。投票日、大学で授業を受けていたエリノアを訪ねた。民主党員学生会の広報部長として選挙活動に参加してきたが緊張と期待が入り交じる感情を抱いていた。エリノアは前のトランプ政権時代、女性蔑視の風潮が拡がり非常に怖かった。夜になり、開票が進むと激戦州でトランプ氏がリードしていることが明らかになっていった。ハリス陣営のパーティー会場でも落胆が広がった。結果はトランプ氏が激戦州を制し大差で勝利。更に共和党は、上院で過半数を奪い返し下院でも多数派を維持する勢い。エリノアはともに戦ってきた大学の仲間たちと開票を見守ったが願いはかなわなかった。ハリス氏は4年前のバイデンの得票に比べてヒスパニック、若者、更に女性からも支持を減らす惨敗。ハリス支持を表明していた「ニューヨークタイムズ」は民主党の戦略ミスを指摘。

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トランプ氏再登板で変わる世界

トランプ氏の再登板は米国外交の方向性を変え世界情勢を一変させる可能性がある。注目されるのはロシアによるウクライナ侵攻への対応。大統領選の勝利演説で「私は戦争をやめさせる」と述べたトランプ氏。ことし9月にゼレンスキー大統領と会談した際にもプーチン大統領との関係性を強調、停戦を主導する構えを見せていた。プーチン大統領は「トランプ氏がウクライナ危機の終結を目指すと発言したことは注目に値する」として「対話に応じる用意がある」と言い切った。ゼレンスキー大統領は「トランプ前大統領が迅速な解決を望んでいると信じている。しかし早期終結には損失が伴うと確信している」と述べた。ことし4月、米国メディア(ワシントンポスト)が報じたトランプ氏が示したとされる戦争の終わらせ方「トランプ氏はウクライナに圧力をかけ領土の一部を放棄させることで戦争を終わらせることができると語っている」。選挙戦でトランプ氏を全面支援した実業家・イーロンマスク氏。マスク氏率いる衛星通信サービス「スターリンク」がウクライナの戦場で使われている。中東・パレスチナ自治区ガザでの紛争にもトランプ氏の再登場は変化を与えるとみられる。明海大学教授・小谷哲男が「彼(マスク氏)もロシア・プーチン氏との個人的な関係があると言われている。米軍にもスターリンクを供給。米軍の通信の大きなインフラを提供。米軍の秘密をプーチン氏に流しているのではという懸念もある」などコメント。

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米大統領選 大差の理由/”トランプ流”で世界は

米国大統領選挙は大差がついた。「“トランプ流”で世界は」

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弁護士一家 アフガンからの脱出

アフガニスタンでイスラム原理主義組織・タリバンが復権して3年。前の政権関係者への迫害が深刻化。タリバンから死刑宣告を受けた女性弁護士の一家を取材。決死の国外脱出、緊迫の実態。3年前、アフガニスタンが再びイスラム原理主義組織・タリバンの手に落ちた。首都・カブールの空港には国外へ脱出しようとする市民が殺到。撤退する米軍の輸送機を追いかけ機体につかまる人たちの姿も。国境地帯も連日大混乱。難民となった人たちの多くが流れ込んだ隣国パキスタン。首都・イスラマバードにある通称アフガンストリート。アフガンから逃れた難民たちが小さなコミュニティーを作り生計を立てている。女性用のドレスを販売する親子。かつてアフガニスタン国内で店を構えていたがタリバンによって突如閉鎖を命じられた。タリバン政権の下で強まる弾圧。死刑宣告を受けた一家が国外脱出をはかる際の映像を入手した。

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”死刑宣告”受けた弁護士一家

タリバンによる政権樹立から3年余、アフガニスタンでは女性の就労や女子教育など女性の権利を制限する動きが強まっている。加えて深刻化しているのが人権活動家や前政権の関係者に対する迫害。タリバンから死刑宣告を受けたある家族が国外脱出を図る映像を入手。去年8月、アフガンで暮らす家族のもとへ。前政権下で弁護士として働いていたファティマさん。タリバンから命を狙われ、夫と4人の子どもとともに2年近く潜伏生活。ある日届いたタリバンからの召喚状。この出頭要請は家族を含めた殺害予告を意味する。事実上の死刑宣告だった。夫はひと月近く拘束され、ファティマさんの居場所を明かすよう拷問を受け続けた。その後釈放されたが隠れ家を転々とする生活を送っている一家。長男はてんかんの持病があり、度々発作に襲われ投薬治療が欠かせない。

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タリバンから死刑宣告を受けた元弁護士・ファティマさん家族。窮地に陥った一家がたどり着いた日本の支援者。中東やアフリカなど世界各地で紛争解決に取り組む認定NPO法人REALs理事長・瀬谷ルミ子さん。クラウドファンディングや寄付で支援を募り、この3年で300人余のアフガニスタン人を国外に退避させ、1500人以上に生活支援を行ってきた。国際社会の関心はウクライナやパレスチナを巡る情勢に集まり、受け入れ先として有力なドイツからの承認もなかなか得られない。潜伏生活を始めてから2年以上経ったある日、瀬谷さんのもとにファティマさんからメッセージが届いた「夫がキッチンのガスを使って一家心中を図った」。瀬谷さんは一家を隣国パキスタンに一時的に避難させるべくビザ取得に動きだした。数か月後、アフガン脱出の日が決まった。

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緊迫 アフガンからの国外脱出

パキスタンへの退避が決定。脱出には現地の支援チームが付き添い、潜伏先から国境まで車で移動。出発前日、ファティマさんに心境を聞いた。2024年1月11日、危険を回避するため夜中のうちにカブール市内を抜け国境を目指す。カブールから国境の街、トルハムまで200km余。日の出までに7か所の検問所通過を目指す。カブールを出て約10時間後、ファティマさんたちは無事パキスタンで待ち受けていた支援チームと合流、首都・イスラマバードに到着した。ことし2月、最終目的地であるドイツからの受け入れに時間がかかり、先行きを案じ始めていた。うつ状態の夫を支えながら息子の看病など家族のサポートに奔走する日々を送っている。潜伏生活を送るさなか、アフガニスタンの女性を取り巻く現状について書き綴った著書。難民としての現実を突きつけられるファティマさん。同じような境遇に置かれたアフガニスタンの人たちのために新たな目標を掲げている。ファティマさんは「世界はアフガニスタンの人たち、特に女性が抑圧されていることに沈黙。どこの国に行っても厳しい状況に置かれた祖国の人たち、とりわけ女性の権利を取り戻す活動に取り組みたい」と話した。

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