タリバンによる政権樹立から3年余、アフガニスタンでは女性の就労や女子教育など女性の権利を制限する動きが強まっている。加えて深刻化しているのが人権活動家や前政権の関係者に対する迫害。タリバンから死刑宣告を受けたある家族が国外脱出を図る映像を入手。去年8月、アフガンで暮らす家族のもとへ。前政権下で弁護士として働いていたファティマさん。タリバンから命を狙われ、夫と4人の子どもとともに2年近く潜伏生活。ある日届いたタリバンからの召喚状。この出頭要請は家族を含めた殺害予告を意味する。事実上の死刑宣告だった。夫はひと月近く拘束され、ファティマさんの居場所を明かすよう拷問を受け続けた。その後釈放されたが隠れ家を転々とする生活を送っている一家。長男はてんかんの持病があり、度々発作に襲われ投薬治療が欠かせない。
タリバンから死刑宣告を受けた元弁護士・ファティマさん家族。窮地に陥った一家がたどり着いた日本の支援者。中東やアフリカなど世界各地で紛争解決に取り組む認定NPO法人REALs理事長・瀬谷ルミ子さん。クラウドファンディングや寄付で支援を募り、この3年で300人余のアフガニスタン人を国外に退避させ、1500人以上に生活支援を行ってきた。国際社会の関心はウクライナやパレスチナを巡る情勢に集まり、受け入れ先として有力なドイツからの承認もなかなか得られない。潜伏生活を始めてから2年以上経ったある日、瀬谷さんのもとにファティマさんからメッセージが届いた「夫がキッチンのガスを使って一家心中を図った」。瀬谷さんは一家を隣国パキスタンに一時的に避難させるべくビザ取得に動きだした。数か月後、アフガン脱出の日が決まった。
タリバンから死刑宣告を受けた元弁護士・ファティマさん家族。窮地に陥った一家がたどり着いた日本の支援者。中東やアフリカなど世界各地で紛争解決に取り組む認定NPO法人REALs理事長・瀬谷ルミ子さん。クラウドファンディングや寄付で支援を募り、この3年で300人余のアフガニスタン人を国外に退避させ、1500人以上に生活支援を行ってきた。国際社会の関心はウクライナやパレスチナを巡る情勢に集まり、受け入れ先として有力なドイツからの承認もなかなか得られない。潜伏生活を始めてから2年以上経ったある日、瀬谷さんのもとにファティマさんからメッセージが届いた「夫がキッチンのガスを使って一家心中を図った」。瀬谷さんは一家を隣国パキスタンに一時的に避難させるべくビザ取得に動きだした。数か月後、アフガン脱出の日が決まった。