投票日前夜、ハリス陣営は最後の集会を激戦州ペンシルベニア最大の都市で行った。有名アーティストも多く駆けつけ大観衆が最後の訴えに耳を傾けた。一方、トランプ陣営もペンシルベニアで集会を開いていた。会場の入りは6割程度。最終日にもかかわらず空席が目立つ中、トランプ氏が最後の訴えを行った。そして迎えた投票日。前回の大統領選では敗れたトランプ氏が選挙結果を受け入れようとせず抗議デモを開催。暴徒化した支持者が議会議事堂を襲撃。死者が出る事態に発展した。トランプ氏が負ければ再び混乱が予想される中、首都ワシントンには緊張が走っていた。投票日、大学で授業を受けていたエリノアを訪ねた。民主党員学生会の広報部長として選挙活動に参加してきたが緊張と期待が入り交じる感情を抱いていた。エリノアは前のトランプ政権時代、女性蔑視の風潮が拡がり非常に怖かった。夜になり、開票が進むと激戦州でトランプ氏がリードしていることが明らかになっていった。ハリス陣営のパーティー会場でも落胆が広がった。結果はトランプ氏が激戦州を制し大差で勝利。更に共和党は、上院で過半数を奪い返し下院でも多数派を維持する勢い。エリノアはともに戦ってきた大学の仲間たちと開票を見守ったが願いはかなわなかった。ハリス氏は4年前のバイデンの得票に比べてヒスパニック、若者、更に女性からも支持を減らす惨敗。ハリス支持を表明していた「ニューヨークタイムズ」は民主党の戦略ミスを指摘。
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