- 出演者
- 伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 関まどか
オープニング映像。
「米大統領選挙 移民問題の現場」「衆院選“争点の現場”を行く」。
ドジャース・大谷翔平選手が初めて出場したワールドシリーズは、第1戦から劇的な展開が待っていた。ドジャース・Fフリーマンがサヨナラ満塁ホームランでドジャースが勝利。あすの第2戦は、連勝をかけドジャース・山本由伸が先発のマウンドに上がる。
衆議院議員選挙は明日、投開票を迎える。自民党、公明党の与党が過半数の議席を維持できるのかが、最大の焦点となる中で、各党の党首が最後の訴えを行っている。自民党・石破茂総裁は「責任をもってこの国の独立と平和、国民の経済を守る、国民を災害から守る。それができるのは自民党、公明党の連立政権しかない」、公明党・石井啓一代表は「経済対策ひとつ取っても野党はバラバラ」と述べた。選挙戦最終日、政治への信頼回復に努めると強調したうえで実績や政権担当能力を訴える与党に対し、野党は自民党の派閥の裏金問題などを争点に政権交代を訴えている。立憲民主党・野田佳彦代表は「裏金、裏金隠しの解散、裏金公認料。(自民党は)全く反省がない。変えていくことができる政党は立憲民主党」、日本維新の会・馬場伸幸代表は「非公認の自民党候補に政党助成金を2000万円渡していた。言語道断の行為」、共産党・田村智子委員長は「カネまみれの政治を大掃除していこう」と述べた。国民民主党・玉木雄一郎代表は「手取りを増やし、もっと働きたい人は働けるようにして稼げるようにして、懐が豊かになるような政策を国民民主党にやらせてください」、れいわ新選組・山本太郎代表は「この国の景気を立て直すために大胆な施策が必要。消費税廃止、その先頭に立たせてもらえないか」、社民党・福島みずほ党首は「憲法を変えるのではなく、守り生かしていく」、参政党・神谷宗幣代表は「参政党が嫌いな人は白票でもいい。国民の7割、8割が選挙に行くことが大事。政治家に緊張感が生まれない」と述べた。自民党の派閥の裏金事件を受け、政治不信が広がる中、選挙戦は政治とカネや物価高対策をはじめとする経済政策などが主な争点となってきた。勝敗ラインについて、与党は自公で過半数の233議席を掲げる一方、野党は政権交代こそ最大の政治改革などと訴え、与党の過半数割れを目指す。結果しだいでは、連立の枠組みにも影響を与えることから与党が過半数を維持できるかが最大の焦点となっている。街頭演説ができるのは今日午後8時までで、各党各候補は最後まで支持を訴えることにしている。
殉職した自衛隊員の追悼式に石破総理大臣が参列し、「国民を守る、日本を守る、世界の平和と安定に貢献する。そのために全力を尽くすことを自衛隊の最高指揮官として固く誓う」と述べた。追悼式では、先月まで1年間に殉職した32人の隊員の名簿が新たに慰霊碑に収められ、石破総理は「幾多の方々が、志半ばにして職に殉ぜられた事実は、痛恨の極み」と述べた。
SMBC日本シリーズ×選挙の日の番組宣伝。
全国の気象情報が伝えられた。
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- 台風21号
明日は衆院選の投票日。裏金問題で揺れた選挙戦の陰で困窮する人々が政治にどんな期待を持つのか。増大する防衛費の問題も考える。争点の現場を取材。ものづくりのまちを誇る東京・大田区。選挙の大きな争点となっている経済対策について尋ねた。物価高で資材価格が2割近く上がったとの声も。大企業はコロナの打撃から徐々に復活しているが中小企業は足踏み状態。従業員5人以下の零細企業では半数が賃上げ予定はないと回答したデータもある。
東京大学農学部3年の男子学生は、東京都内にある家賃5万8000円のアパートで1人暮らしをしている。実家には経済的な余裕がなく、奨学金月12万円とアルバイト代で、学費と生活費を賄うというのが大学進学の条件だった。ところが授業とアルバイトの両立に苦労して留年してしまい、今は学業を優先している。親から生活費を前借りし、まとまったバイト代が入れば返済するという生活でこの日の所持金は1566円だった。男子学生は「生活状況はかなり苦しい」と語った。いま生活に苦しむ学生たちに追い打ちをかける動きが。物価高騰や国の補助金減額などの影響で大学の授業料値上げが相次いでいる。東京大学も先月、来年度の新入生から授業料を10万円以上値上げすると発表。値上げに反対する学生たちの中には、男子学生の姿もあった。男子学生、明日の投票には必ず行くと話す。政府に求めることを聞いた。
NPO法人が運営するシェアハウス。家族にも頼れない若者たちが身を寄せ合っている。親の精神疾患や虐待など入居の背景はさまざま。風呂トイレは共同。1人4畳ほどの個室で、家賃は光熱費込みで4万5000円。全国からの入居希望者が絶えない。NPO「サンカクシャ」・寺中湧飛さんは「10〜15人ぐらいは連絡が来る(1か月で)」と語った。18歳の学生Aも半年前にここに行き着いた1人。映像クリエーターになる夢をかなえるため専門学校に通い、CGを使ったイラストを学んでいる。学費はほぼ全額が免除されている。給付型の奨学金7万5800円を受け取っているが、家賃と専門学校までの交通費を支払うと配達のアルバイトをしても、残ったお金では食事もままならないという。食事は一日1食か2食。この日も昼にインスタントラーメンを食べたので寝るまでもう食事はとらない。所持金を見せてもらった。政治に何を望むのか聞いた。
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- 豊島区(東京)
物価高で厳しい経済状況は年金暮らしの人たちも直撃。愛知・名古屋市に住む78歳の男性は、5年前から生活のためにある仕事を始めた。シルバー人材センターから委託を受け、一般家庭などの清掃業務を行っている。男性は15歳のとき、集団就職で長崎から名古屋へ出てきた。それから58年間、木工所に勤めたが72歳のときに会社が倒産して退職。夫婦で年金を受け取っているが、保険料などが引かれ、使える額は月18万円ほど。それだけでは生活がままならないため働きに出ることにした。仕事は一日3時間の日もあればフルタイムの日もある。時給は愛知県の最低賃金1027円。9月は3万7382円受け取った。食費の高騰も家計を圧迫。唯一、自由に使えるというお金を見せてくれた。時給の1027円から220円を小遣い分としてためているという。政治について望むことを聞いた。年金が少なく、経済的な理由で仕事を続ける高齢者は他にも。
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- 名古屋市(愛知)
もうひとつの選挙の大きな争点は、防衛安全保障政策。広島・呉市の海上自衛隊基地付近の製鉄会社の跡地に複合防衛拠点を整備する計画が浮上。広島市北広島町に暮らす今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協・箕牧智之代表委員を訪ねた。1956年8月6日に結成された日本被団協は、被爆者の全国組織。被爆者への支援を行うとともに核兵器廃絶を旗印に日本を含む各国の政府や国連への要請行動、被爆の実態を紹介する活動などを行ってきた。ノーベル賞委員会は日本被団協について、核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを目撃証言を通じて示したと評価。一方で日本は核兵器禁止条約には参加しておらず、米国の核の傘に頼る政策を取り続けている。さらに石破総理大臣は、米国の核兵器を日本で運用する核共有について議論する必要性があり、非核三原則にふれるものではないと話した。箕牧代表委員は今回の選挙について「皆さん、よく考えて投票してくれればいいが」と語った。広島・広島市・平和記念公園を訪れ受賞報告をした箕牧さんは「核兵器廃絶をあきらめない」と述べた。
大学生や会社員らが集まって作った核政策を考える若い有権者たちのグループ・カクワカ広島。カクワカ広島・田中美穂さんは「被爆者の方々が、思い出した組ない経験を自分の傷よりも世界の人類のため話してくれた。それを絶対に無駄にするわけにはいかない」と述べた。今回の衆院選では広島県の候補者にアンケートを実施。「核廃絶を目指すべきか」「日本が核兵器禁止条約を批准するべきか」などを聞いた。カクワカ広島・安彦恵里香さんは「多くの自民党候補者は回答なし」と述べた。更に今後、防衛費も増額される。日本政府は中国や北朝鮮の脅威を理由に防衛費を現行計画の約1.5倍、43兆円に拡大することを閣議決定。石破総理大臣は、防衛増税の開始時期について年末に決着をつける必要があるとの考えを示した。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)・箕牧智之代表委員は「“戦争の準備するんですか”と言いたい」と語った。箕牧智之代表委員の家の壁にかけられた1枚の絵は、広島に原爆が落とされた1945年8月6日、当時3歳の箕牧代表委員と母親が原爆で肌を焼かれた人と出会った場面を箕牧代表委員の証言をもとに広島の高校生が描いたもの。箕牧代表委員は「核兵器はみんな持っている。持ちたがる。日本がそういうことに傾いていかないことを願う。防衛費を上げるくらいなら、貧しい人を救うように国民寄りの予算を組んでもらいたい。外国を相手にして、戦争が起きたときにはどうするのかばかり考えた予算では納得できない」と語った。
さまざまな人に生活実感を聞いたが、町工場は「景気が悪い」「国には何も期待しない」という諦めの声が圧倒的に多かった。更に生活に苦しんでいる学生たちからも「将来のビジョンが描けない」という言葉があった。「自分一人でこんなに大変なのに結婚とか子育てとか考えられない」と。そういう言葉を10代、20代の若者たちから出させる現状が問題。今回の選挙は特に自分のために1票を投じるという意識が大切だと感じた。日本被団協の代表委員を取材したが、最近の日本社会は被団協の活動に対してどこか冷たかった。8月だけ注目して、あとは知らないという空気がメディアの中にもあったと思う。ノーベル平和賞決定は被爆者の声が今も確実に世界に届いていると気づかせてくれた。被爆者だけが核兵器の本当の残虐性を語れる。長崎、広島のあと約80年にわたり核兵器は使用されていない。被爆者の生々しい証言が立派な核抑止になってきた側面を忘れてはならない。明日は総選挙の投票日。この国の主役は政治家や一部の権力者ではない主役は私たち国民。そんな自覚を持って1票を投じたい。
米国大統領選挙まであと10日となった。9月に行われたテレビ討論会でトランプ前大統領は「スプリングフィールドではハイチから来た不法移民が住民の犬や猫などのペットを食べている」などと主張。司会者には「そのような事実はない」と否定された。村瀬キャスターがスプリングフィールドを取材。米国中西部・オハイオ州に位置。影響が広がっていて、小学校に爆破予告が届いたという。スプリングフィールドではトランプ前大統領の発言以降、市役所などの施設の爆破を予告するメールが複数の機関とメディアに届いた。米国・オハイオ州スプリングフィールドを含む米国中西部には、ラストベルト=さびついた工業地帯と呼ばれ、かつての製造業の繁栄から取り残された労働者階級が多く住む地域がある。スプリングフィールドは市の寛容な受け入れ体制や労働力の需要もあり、バイデン政権下で一時保護措置を受けて入国するハイチ移民が急増。現在約6万人の人口のうち1万2000人から2万人ほどのハイチ移民が住んでいるとされる。ハイチ移民支援センターも爆破予告を受けた。
アメリカ・オハイオ州スプリングフィールドは、トランプ氏の「移民がペットを食べている」という発言に揺れている。ハイチ移民支援センターのリンゼイ・エメさんは、「間違った情報によって悪い状況になった」と話した。「プラウドボーイズ」という団体から嫌がらせを受けた際の動画を紹介した。また、市議会ではハイチ移民への一方的な憎悪を口にした。トランプ氏支持者・グレンダ・ベイリー氏は「2万人のハイチ人は侵略だ、多すぎる」と話した。“ハイチ移民が動物を切り刻んでいる”とされる動画の場所で話しを聞くと、動画はウソだという証言だった。ハイチ移民を雇用している「ペンタフレックス」を訪ねた。従業員80人の内8人が移民でハイチからの移民は4人。社長は「ハイチ人は働き者で家族思い、労働者不足に陥っているときに彼らがサポートしてくれた」と話した。またトランプ氏の発言について「腹立たしいが投票する際は考えることが沢山ある」と話した。ロイター通信によると、移民政策に関してはトランプ氏がハリス氏をリードしている。オハイオ州の世論調査では、トランプ氏が大きくリードしている。
激戦州の中で最も人口が多いペンシルベニア州、この州で勝利する候補者が今回の大統領選を制するとも言われている。ランカスターではトランプ氏の選挙集会が行われるとのことで多くの支持者が集まっていた。2011年から「移民歓迎政策」を導入しているピッツバーグは、人種のるつぼとなった。今ではテクノロジー産業の街として躍進をとげている。カーネギーメロン大学を訪れた。教授は「アメリカは移民によって成り立っている、世界中から集めた人材によって成り立っている国だから偉大なのだ」と語った。デュオリンゴCEO・ルイス・フォン・アンさんは教育の差を自社で解決したかったと語った。デュオリンゴの従業員の3~4割が移民となっている。鉄鋼業は衰退の一途を辿っている。
なぜトランプ前大統領は移民について偽情報も含めてここまで偏った発言を繰り返すのか。トランプ前大統領は演説のたびに不正移民は犯罪や病気を持ち込んでいる、精神病棟から送り込まれてきているなど極めて差別的発言を繰り返している。現地で取材したところ、普通の政治家なら言えないようなことをストレートに言うところが信頼できるという声が聞かれた。また経済の方が重要なので過激な発言には目をつむるという声も。一方である黒人女性は、こうした差別感情は米国社会に潜在していたもので、トランプ前大統領はそれを表に出したに過ぎないと話した。トランプ前大統領が再び大統領になるということは差別的言動が許されるというメッセージになることが本当に恐ろしいと言っていたことが印象的だったとのこと。一方ハリス氏は出馬声明のとき勢いが失速気味で、実績の乏しさから評価が極めて低いそう。その中で、ハリス氏に大きく支持が集まっている分野は中絶問題。初の女性大統領誕生につながるのか、来週は中絶問題が大統領選挙のメインテーマになっている背景について伝える。
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歌手・ビヨンセさんは「投票しなければいけない。あなたの力が必要」と語った。ビヨンセさんは25日、ハリス副大統領の選挙集会に登壇し、初めて正式に支持を表明した。大統領選挙まで2週間を切る中、最新の世論調査では7つの激戦州全てでトランプ前大統領が僅かながら先行していて、ハリス副大統領としてはビヨンセさんの支援で、てこ入れを図りたい考え。
新生なでしこジャパンが約2年ぶりの韓国戦で圧巻のゴールラッシュ。サッカー・なでしこジャパンが、パリ五輪後初めての国際試合に臨んだ。