大学生や会社員らが集まって作った核政策を考える若い有権者たちのグループ・カクワカ広島。カクワカ広島・田中美穂さんは「被爆者の方々が、思い出した組ない経験を自分の傷よりも世界の人類のため話してくれた。それを絶対に無駄にするわけにはいかない」と述べた。今回の衆院選では広島県の候補者にアンケートを実施。「核廃絶を目指すべきか」「日本が核兵器禁止条約を批准するべきか」などを聞いた。カクワカ広島・安彦恵里香さんは「多くの自民党候補者は回答なし」と述べた。更に今後、防衛費も増額される。日本政府は中国や北朝鮮の脅威を理由に防衛費を現行計画の約1.5倍、43兆円に拡大することを閣議決定。石破総理大臣は、防衛増税の開始時期について年末に決着をつける必要があるとの考えを示した。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)・箕牧智之代表委員は「“戦争の準備するんですか”と言いたい」と語った。箕牧智之代表委員の家の壁にかけられた1枚の絵は、広島に原爆が落とされた1945年8月6日、当時3歳の箕牧代表委員と母親が原爆で肌を焼かれた人と出会った場面を箕牧代表委員の証言をもとに広島の高校生が描いたもの。箕牧代表委員は「核兵器はみんな持っている。持ちたがる。日本がそういうことに傾いていかないことを願う。防衛費を上げるくらいなら、貧しい人を救うように国民寄りの予算を組んでもらいたい。外国を相手にして、戦争が起きたときにはどうするのかばかり考えた予算では納得できない」と語った。