2024年9月7日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
「自民党総裁選と選択的夫婦別姓」

出演者
村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

特集は

村瀬健介らの挨拶。特集は、自民党総裁選の争点に浮上した選択的夫婦別姓など。

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自由民主党総裁選挙
(ニュース)
立憲民主党代表選が告示 4候補の戦いに

任期満了に伴う立憲民主党の代表選挙が告示された。4人目の出馬表明は届け出の締め切り約30分前だった。立憲民主党・吉田晴美衆院議員は「自民党ではありえないと思うが、1期生が代表選のステージに立たせてもらう」と語った。最後まで出馬を模索してきた立憲民主党・江田憲司衆院議員が今朝協議の結果断念し、当選1回の吉田衆院議員に一本化。代表選は野田佳彦元総理大臣、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田衆院議員の4人の争いとなった。野田元総理は「“政権交代前夜”の代表選と位置付けている。政治改革を進めていかなければならない」、枝野前代表は「政治不信による政治の危機。立憲民主党が国民の期待に応えていかなければならない」、泉代表は「現実路線の歩みをしたい。安定した政権を運営する」、吉田衆院議員は「モットーは“等身大で自分らしく”。教育×経済が国民生活の底があげになるという好循環を訴えていきたい」と述べた。代表選では消費税や安全保障 原発などに加えて次の衆院選を見据えた野党連携の在り方も争点となる見込み。投開票は今月23日に行われる。

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自民党総裁選では、出馬を表明している林芳正官房長官が「マイナ保険証は国民にいろんな不安がある。不安解消のため、見直しを含め適切に対応していきたい」と述べ、12月に現行の紙の保険証を廃止し、マイナカードと一体化する政府の方針について廃止時期の見直しも含めて再検討する考えを示した。きのう正式に立候補を表明した自民党・小泉進次郎元環境大臣は東京都内で街頭演説を行い「今の自民党に必要なのは、内向きのことばかりを見てリーダーを決める選挙じゃない」などと訴えた。自民党・野田聖子元総務大臣は、出馬に必要な推薦人の確保に「今一歩」と語る一方、他の陣営との連携について「全てを否定することではない」と含みを持たせた。

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残暑続く…全国61地点で猛暑日

今日は、関東〜西にかけて35度以上に猛暑日となったところもあり厳しい残暑となった。今日は西日本と東日本を中心に朝から強い日ざしが照りつけ、午前中から30度を超えるところが続出した。午後3時の時点で全国61地点で最高気温35度以上の猛暑日を観測したほか、30度以上の真夏日も578地点に上った。各地の最高気温は岐阜・揖斐川で36.7度、埼玉・鳩山で36.3度、高知・江川崎で36.1度などとなっている。名古屋では午後3時半すぎに35.3度を観測。2週間ぶりの猛暑日となった。年間の猛暑日の日数は40日目となり、過去最多だった2018年の36日を更に更新した。今年、全国では熱中症警戒アラートが、今日までにのべ1516回発表され過去最多になっている。来週前半にかけて西日本を中心に猛暑日が続くところがあり、こまめに水分補給をするなど熱中症対策が必要。

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(スポーツニュース)
パラリンピック (金)メダルラッシュ

パリパラリンピック10日目は日本勢が史上初の快挙を連発。4つの金メダルを獲得するメダルラッシュとなった。ローランギャロスで行われた車いすテニス女子シングルス決勝:上地結衣×D.デ フロートの試合、上地が日本女子初の金メダルを獲得し、ダブルスとの2冠を達成。支えてくれた母への思いを語った。上地は「すごく大変な思いもさせているだろうと思う。ありがとうという気持ちを伝えられたのでよかった」と語った。

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ラデファンス・アリーナで行われた男子100mバタフライ(S11・全盲)決勝で木村敬一がパラリンピック記録を更新する圧巻の泳ぎで連覇、今大会2冠を達成した。

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シャンドマルス・アリーナで行われた柔道女子57キロ級(J2・弱視)決勝:廣瀬順子○−●Kホジャエワ。廣瀬がオール一本勝ちで金メダル。日本女子初の快挙。廣瀬は「最高の成果が出せてすごく嬉しい」とコメント。

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男子73キロ級(J2・弱視)の決勝では瀬戸勇次郎×G.カルダニで合せ技一本で瀬戸が初の金メダルを獲得。

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(ニュース)
大沢あかねさんが1日警察署長

東京・港区で行われた警視庁の交通安全イベントで、タレント・大沢あかねが一日警察署長を務め、交通事故防止を呼びかけた。交通安全教室では子どもたちが横断歩道の正しい渡り方や事故の防止に役立つ反射材の重要性について学んだ。

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(天気予報)
天気予報

全国の天気予報を伝えた。

(特集)
選択的夫婦別姓 議論進まぬ背景

今週、立候補の表明が相次いだ自民党総裁選。争点の1つとなっているのが選択的夫婦別姓。30年間、議論が進んでいなかったが自民党はなぜ反対を続けてきたのか。その背景に迫った。きのう自民党総裁選への出馬を正式に表明した自民党・小泉元環境大臣が打ち出したのは「総理になったら、選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出し、国民的な議論を進める」、総裁として決着をつけることはできるのか?「決着をつけに行きたいと思っている。党議拘束をかけずに法案の採決に挑む」と述べた。これまでに出馬を表明または意欲を見せている候補者の中でも選択的夫婦別姓制度の導入については立場が大きく分かれている。今週、出馬会見を行った自民党・茂木幹事長は「もう少し世論の情勢、世論の集約が大切ではないか」と述べた。夫婦別姓に慎重な考えを示している自民党・小林前経済安保担当大臣は「今の制度で“旧姓の通称使用”の周知も含め進めていくべき」、夫婦同一の姓の制度は守るべき?「家族の単位は非常に重要だと思う」と述べた。

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夫婦別姓 保守団体の反発

選択的夫婦別姓を巡っては28年前に、法務大臣の諮問機関による答申を受け、民法改正案がまとまっている。しかし自民党が法案提出を了承せず、法改正に至っていない。背景には保守派の強い反発があった。ある保守系団体の印刷物を紹介。作成したのは「日本会議」の関連団体。日本会議は、美しい日本の再建と誇りある国造りを掲げ政策提言などを行う民間団体。団体の活動を支持する日本会議国会議員懇談会には、自民党など260人の国会議員が所属。安倍晋三官房副長官(当時)が日本のあるべき姿を求めて日夜ご貢献を頂いていること、などと述べる映像を放送。日本会議はこれまで、選択的夫婦別姓に反対する集会を開き、自民党議員などへの働きかけを続けてきた。2010年の参院選で自民党は当時与党だった民主党の夫婦別姓法案に反対すると政策に掲げた。国連から差別的だとして是正勧告を受けたあとも議論は進まなかった。5年前の参院選の党首討論では夫婦別姓への立場を問われ、自民党・安倍晋三総裁(当時)だけが、「選択的夫婦別姓を認める人は挙手を」との質問に挙手しなかった。自民党が反対を続けてきた影に何が。

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夫婦別姓“賛成”の埼玉県議に

国会で30年間採決されることがなかった選択的夫婦別姓制度。一方、都道府県からは法制化の審議を求める意見書の可決が相次いでいる(出典:選択的夫婦別姓全国陳情アクションより)。その一つ、埼玉県議会では3年前、「選択的夫婦別姓制度の導入に向けた国会審議の推進を求める意見書」を可決。取りまとめに動いたのは自民党の県議たち。しかし、その2年後の県議会選挙の際ある団体から複数の県議に手紙が届いた。送り主は、神道政治連盟の埼玉県本部。選挙を支援する条件として夫婦別姓の反対など7つの項目への賛同を求める内容。自民党・田村琢実埼玉県議は「神道政治連盟から送られてきたのは初めて。ちょっと違和感を感じた」と語った。神道政治連盟は全国8万社の神社を包括する神社本庁の関連団体の一つで、自民党の国会議員と長らく深いつながりを持ってきた。神道政治連盟のホームページには問題意識を共有する国会議員として自民党出身者271人の名前が挙がっている。田村埼玉県議は「保守政治家は反対しなければいけないと思い込んでいるところがすごく強い。私の肌感覚では国会でもう多数は取れている」と語った。

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夫婦別姓“反対”の意見書 背景には

岡山県議会では選択的夫婦別姓の法制化に反対する意見書が可決された。意見書の元になったのは1か月前に提出された陳情書。それを自民党県議団が主導して意見書にまとめたという。番組の取材でこの陳情書の提出には日本会議の幹部が関わっていたことが分かった。その幹部を知る神社の宮司は「日本会議の役員をしていた」と語った。意見書の可決までには、どんな経緯があったのか、自民党・市村仁岡山県議は、カメラの前での説明を拒んだ。一方、自民党県議の中には当時は党の方針に従ったものの、実は選択的夫婦別姓に反対ではなかったと打ち明ける人もいた。自民党・乙倉賢一岡山県議は「別姓を望まれる人は別にいいのでは」と語った。「日本会議と異なる主張をして選挙への影響を恐れていた人もいた」と別の県議は話す。自民党・木口京子岡山県議は「落選運動に持っていかれたという経験はいっぱい聞いている」と語った。意見書の可決には日本会議の働きかけがあったのか。日本会議岡山本部が電話取材に応じ「そういう活動をすることは一切ない。夫婦別姓をもう少し慎重に考えていくべきではないか」などと述べた。

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地方議会への意見書 旧統一教会も

全国の地方議会では、他にも同じような文言の意見書が可決されていた。家庭での教育を社会全体で支援しようという「家庭教育支援法」を求める意見書。少なくとも全国34の自治体から似た意見書が国に提出されている。家庭強化のための条例制定を2020年までに目指すと掲げていたのが旧統一教会。目標は「ビジョン2020」と題されていた。実は岡山県議会でも3年前、家庭教育応援条例を審議する動きが始まった。2万余の反対署名が提出されたが、2022年、賛成多数で可決。この条例の制定に関わった中心人物として旧統一教会系の新聞「世界日報」で紹介されたのが、自民党・福島恭子岡山県議。日本会議によると、福島県議は日本会議の会員。岡山県でこれらの意見書や条例に反対する活動を行ってきた則武弁護士は「ロビー活動を展開している日本会議、旧統一教会は根っこが同じ問題」と分析。福島県議に日本会議や旧統一教会との関係が政策に影響したのか聞いたところ「取材には応じない」と回答があった。日本会議にも旧統一教会と連携して動いているのか聞いたところ「旧統一教会と一緒になって活動している事実はない」と回答。

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「国会は何やってる」判事の怒り

選択的夫婦別姓の議論に法律家として関わった元最高裁判事・山浦善樹弁護士。2015年、裁判官を務めた最高裁大法廷の判決は「夫婦は同じ姓でなければならないとする規定は“合憲”」とした。一方で「制度の在り方は国会で論じ判断するものだ」として国会での議論を促した。山浦弁護士は「国会で論ずべきだと言っている」と語った。15人のうち女性裁判官3人を含む5人は、夫婦同姓を義務づける規定を違憲とした。山浦弁護士は「いったい国会は、国会議員は何をやってるんだろうというのが率直な気持ち。1日も早く法律を改正することが喫緊の課題」、今回の自民党の総裁選挙多くの候補が出てきるが、夫婦別姓の問題についてどういう議論を期待するか?「新しい時代が始まるんだと考えてもらいたい」と語った。

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夫婦別姓 早期実現求める声

選択的夫婦別姓の実現を求め、国を相手に裁判を起こした人がいる。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の技術職である女性は、海外の論文誌で発表する論文や国際的な特許を申請する際、名前が変わると同一人物のキャリアだと認識してもらえないため結婚しなかった。しかし会社の社宅に入る際婚姻届の提出を強いられ、一時的に結婚。2年後に離婚し、旧姓に戻したが、妊娠を機に夫婦の子として産むため結婚。その後も必要に迫られ、結婚を離婚を繰り返した。通称使用は世界では通用しない?。女性は「あまりじゃなくて、全く通用しない。NASAの通行証はパスポート名と合わせないといけない」などと語った。女性は政治に「権力を持っている方たちが女性に全部押し付けて、成り立っている社会を思い出してもらいたい」とくぎを刺す。

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選択的夫婦別姓 早期導入を求める声 / 選択的夫婦別姓 なぜ議論が進まない?

女性が初めて事実婚を選択したのは1994年で、そのときは選択的夫婦別姓の導入の機運が高まっていたということもあって別姓待ちという形で事実婚にした。それが気づいたら30年も待っている。実害を被っている女性も多い。アイデンティティという面も大きいと思っている。30年も議論が滞っている中で、もうさすがに別姓を求める人の声に耳を傾けてほしい。日本人のほとんどが明治時代まで名字なんて持ってなかった。夫婦同姓が日本の歴史的文化と言われても私なんかは首をかしげざるをえない。選択的夫婦別姓というのは、夫婦同姓を否定するものではない。保守政治家の多くが夫婦別姓によって国の根底が覆されるとは思っていないと思う。なのに議論が進まない。一部、政治団体や宗教団体の組織票や家族票への未練が断ちきれないのだろう。名前を変えずに自分らしく生きたいと訴えている人たちの痛みについては、最大限努力して想像する必要がある。

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生き物を描く パラアーティスト

障害のある作家が湧き上がる衝動のままに生み出す芸術作品・パラアートに関心が高まっている。生き物たちを優しく色鮮やかに描く若き知的障害の画家の魅力迫る。作品「青いカメレオン」「こどものキリン」「ハシビロコウ」(絶滅危惧種)を紹介。兵庫・西宮市に住む24歳・木下晃希さんは、動物と恐竜が大好きな画家。去年5月、動物写真家と晃希さんの2人による展覧会が京都で開かれた。写真家・加藤直子がアフリカで撮影した動物写真を基に晃希さんが絵を描いた。加藤さんは「自分が本当におもしろいと思って撮ったこと、動物が何を考えているんだろうと思って撮ったことが、ストレートにわかってくれた」と語った。晃希さんが毎日通う西宮市の作業所・つとポート。晃希さんには、重度の知的障害と発達障害がある。作業所に通い始めて5年、一緒に働く仲間との関係も少しずつできてきた。晃希さんはこれまでどんな人生を歩んできたのだろう。

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