岡山県議会では選択的夫婦別姓の法制化に反対する意見書が可決された。意見書の元になったのは1か月前に提出された陳情書。それを自民党県議団が主導して意見書にまとめたという。番組の取材でこの陳情書の提出には日本会議の幹部が関わっていたことが分かった。その幹部を知る神社の宮司は「日本会議の役員をしていた」と語った。意見書の可決までには、どんな経緯があったのか、自民党・市村仁岡山県議は、カメラの前での説明を拒んだ。一方、自民党県議の中には当時は党の方針に従ったものの、実は選択的夫婦別姓に反対ではなかったと打ち明ける人もいた。自民党・乙倉賢一岡山県議は「別姓を望まれる人は別にいいのでは」と語った。「日本会議と異なる主張をして選挙への影響を恐れていた人もいた」と別の県議は話す。自民党・木口京子岡山県議は「落選運動に持っていかれたという経験はいっぱい聞いている」と語った。意見書の可決には日本会議の働きかけがあったのか。日本会議岡山本部が電話取材に応じ「そういう活動をすることは一切ない。夫婦別姓をもう少し慎重に考えていくべきではないか」などと述べた。