物価高で厳しい経済状況は年金暮らしの人たちも直撃。愛知・名古屋市に住む78歳の男性は、5年前から生活のためにある仕事を始めた。シルバー人材センターから委託を受け、一般家庭などの清掃業務を行っている。男性は15歳のとき、集団就職で長崎から名古屋へ出てきた。それから58年間、木工所に勤めたが72歳のときに会社が倒産して退職。夫婦で年金を受け取っているが、保険料などが引かれ、使える額は月18万円ほど。それだけでは生活がままならないため働きに出ることにした。仕事は一日3時間の日もあればフルタイムの日もある。時給は愛知県の最低賃金1027円。9月は3万7382円受け取った。食費の高騰も家計を圧迫。唯一、自由に使えるというお金を見せてくれた。時給の1027円から220円を小遣い分としてためているという。政治について望むことを聞いた。年金が少なく、経済的な理由で仕事を続ける高齢者は他にも。