動物園に1頭だけ残されたタンタン。夏が近づくと子どもを産んだつもりになって食べ物を抱いちゃう、偽育児と呼ばれる行動を取るようになってしまった。偽育児の間、極端に食べる量が減るため免疫力が落ちてしまう。しかもタンタンは季節や体調で竹の好みがコロコロ変わるグルメパンダ。気に入らないと手を付けようともしない。梅元の愛k田としてタンタンの担当に加わった吉田憲一。園内に珍しい竹を何種類も植え、タンタンの好みを分析した。吉田は長年、死の職員として造園をしてきた。その経験と専門知識が強みとなった。吉田が選んだ竹は、不思議と食べるようになった。これがきっかけでタンタンは食欲を取り戻していった。赤ちゃんとコウコウを失った梅元は人間と同じレベルの健康診断をやるという方針を打ち立てた。梅元は論文や専門書を調べ尽くし、ハズバンダリートレーニングに辿り着いた。ハズバンダリートレーニングは動物に協力してもらいながら、医療行為を行うための訓練。りんごをご褒美に1つずつ必要な動作を覚え込ませる。強制的に検査や治療をしないためタンタンの負担を減らすことができる。10年の訓練の末、採血やレントゲンなど10を超える検査や治療ができるようになった。梅元たちの努力が実り、パンダの高齢期とされる20歳を超えた。しかし25歳を過ぎた頃、タンタンの心臓に異常が見つかった。この緊急事態に医療チームが結成された。獣医師のリーダーは菅野拓。菅野は中国の専門家に連絡したが「心臓疾患は例外が少なく治療法は確率されていない」と返された。タンタンの心臓は予想を上回る速さで悪化、ついにお腹に水がたまり始めた。