「函館公園こどものくに」は、1956年に開園し、営業は3~11月になっている。入園料は無料で、アトラクション利用料が各350円となっている。4代目の加藤健一さん夫婦と、長男の大地さん夫婦、次男の周さんで営んでいる。昭和レトロなアトラクションがあり、2019年に有形文化財に登録された日本最古の観覧車は、シンボル的な存在になっている。長男の大地さんは、手首のけがのため、プロを目指していたテニスを引退し、父の勧めで、遊園地でアルバイトを始めた。新型コロナ拡大で、年間15万人だった入園者9万人に激減し、大地さんは、クラウドファンディングを行い、目標の1000万円を上回る1600万円超が集まった。大地さんは、小さい遊園地だからこそ、全国の子どもたちが気軽に遊園地デビューできる場所にしていきたいなどと話している。ホランは、価値のある古いものが増えることはないから、残していくことは重要であり、入園料をとらないところにも、加藤さん一家の美学があるのではないかなどと話した。