加賀市で観光客と避難者受け入れの両立を目指す旅館を取材した。こちらでは1月9日から被災者の避難場所として客室を提供し、多いときは350人を受け入れた。被災者への3度の食事も提供し、地元の支援者とたちと炊き出しを行った。社長の吉田久彦さんは、前例のないことだが迷いはなかったという。継ぎの受け入れ先が十分でない中、被災者には旅館を出たあとの仮の住まいが検討することが求められた。旅館は観光客誘致に力を入れる一方で、身を寄せている被災者が避難場所を失うことがないよう温泉街全体で受け入れ先を確保することにしている。