エッフェル塔などパリの名所が会場となる今回の大会。街なかは急ピッチで準備が進められオリンピックムードが徐々に高まっている。幕開けを告げる開会式の会場に選ばれたのはパリ中心部を流れるセーヌ川。パリ大会ではオリンピック史上初めてスタジアムの外で開会式が繰り広げられる。選手たちはおよそ100隻もの船に乗って6キロのコースをパレードする。観客は川沿いだけでも32万人以上。船に乗った選手たちを取り囲むように建物や橋では、パフォーマンスが披露される。パレードのコースとなった場所で生活する人たちがいる。画家の男性(86)はセーヌ川のほとりのボートで45年ほど暮らしている。電気や水道も通っているほか仕事場のアトリエも整っている。すぐそばを船が通ると少し揺れるものの甲板はパレードを見るには絶好の場所だが組織委員会は選手たちの船の到着地点に係留されている男性のボートを含むおよそ20隻に対し、郊外などに一時立ち退くよう求めている。開会式は7月26日。