中国で会場に入るため朝から列をなす200人以上の受験生。目的は国家公務員試験。4万人の募集に対して受験したのはおよそ342万人。倍率は86倍。この背景にあるのは経済の減速に伴う深刻な就職難。若者の失業率は17.1%に上り、生活の安定が見込まれる公務員の人気が年々高まっている。中国では学歴志向の高まりから受験戦争が過熱。若者たちは常に、し烈な競争にさらされ疲弊している。近年は、最低限しか働かない消費しないなど無気力となった若者を表す「寝そべり族」が社会現象に。そんな中若者の間で新たに生まれたのが「45度人生」。激しい競争に身を置くこともなければ完全にだらけてしまうということもない、一定のバランスをとった45度の状態で生きていくという考え方のよう。