北京から中継。高島浩は多極化をキーワードに中国が新たに国際秩序を作り出すという印象を示したという。伝統的な友好国であるロシアとの関係強化に加え存在感を高めるアフリカやASEANの国々などグローバルサウスと呼ばれる途上国や先進国を取り込むことで、アメリカ主導の国際秩序を自分たちにとって居心地の良いものにかえていくという中国が描く長期的な外交戦略が随所ににじみ出た会見だったという。また、中国にとって周辺国の安定は不可欠であるだけに、朝鮮半島情勢は重大な関心ごとの一つだという。しかし国内経済の不透明感が広がる中で揉め事に対処している余裕はないという本音も透けて見えたという。王毅外相が会見で語気を強めたのは世界がこれだけ混乱しているのだからこれ以上の混乱増やすべきではないと言う発言にも見えたと答え、日中関係には言及はせず、波風はたてたくないという思惑があるように思えたと語った。