カフェなどを併設した複合型書店のTSUTAYA BOOKSTOREが、中国・北京に初出店した。ターゲットとする若者にどう受け入れられるのか注目される。初日の入店は予約制だったが3000人の枠が受付開始日に埋まってしまった。中国の若者の間では今、かつての爆買いではなく質の高いものや時間の過ごし方に価値を見いだす新たな消費の形が主流になりつつある。そこに目をつけたTSUTAYA BOOKSTORE。居心地のいい空間の提供を目指した店舗作りなどが北京の人たちの心をうまく捉えた。SNSでの拡散を狙った店舗作りも戦略の一つ。別の都市の店舗の様子を伝えるインフルエンサーの投稿では、SNS映えする店内の様子が拡散され集客に一役買っている。北京の新店舗でもきれいに書籍が並べられた階段や棚などを撮影する人たちが多く見受けられた。経済の先行き不安から節約志向が高まる中国だが、運営会社は「ライフスタイルにこだわる人は多くなってきていて質の高い商品は引き続き需要がある」としていて、今後更に店舗数を増やしていく考え。