去年、日中両政府が有識者の交流を拡充することで合意した事を受けてきょう北京で開かれたフォーラムには、日本の大学教授9人と中国のシンクタンクの研究者など30人以上が参加した。参加者は両国で共通する少子高齢化などの課題について現状や取り組みを紹介し、学術協力の可能性について意見を交わした。しかし中国ではスパイ行為に関わったとして日本人の拘束が相次ぎ、中には日本の大学教授が拘束されたケースもあったことから、日本の研究者の間で訪中を控える動きが根強くある。日中友好会館の宮本会長は中国側が改善するとともに実績をつくることで学術交流が進むきっかけになればいいなどと話した。