ソフトパワーで影響力の拡大を試みているのが中国。ケニアでは、約20年前から中国語教育が普及し、今では小学生の授業にも導入されている。また中国政府は毎年ケニアの記者を北京に招待して研修を実施している。その狙いについて知り合いが研修に参加したというケニアのジャーナリストによると、中国の様々なメディア会社やインフラ開発の現場に連れて行かれて見学し、ケニアに戻ると中国の発展について肯定的な記事を書くという。ただ、こうした研修がケニア人の思想に影響を与えるわけではないと強調。研修に行った記者は、口を揃えて「中国には戻りたくない」と話すという。それでも中国の存在が大きいことに変わりはなく、日本は様々なレベルでアフリカと関わるべきだと指摘。