7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行される。発行に向けて、カウントダウンが行われるなど、各地で盛り上がりを見せている。新一万円札の顔、渋沢栄一の出身地、埼玉・深谷市の道の駅ではことし3月に関連商品の売り場を拡張。現在およそ60の商品を販売している。深谷市役所では新紙幣発行に向けて、街を盛り上げようと、準備を進めている。盛り上げようという動きは金融機関でも。秋田県北部で路線バスを運行する秋北バスではおよそ120台あるバスのすべてで、両替機のシステムを更新する作業が間に合わないという。両替が必要な場合は、運転手が対応することにしている。券売機の販売やメンテナンスを行っている広島の会社では新紙幣への対応に関する問い合わせが、今月に入って、ふだんの3倍以上に増えているという。来年3月末までに合わせて74億8000万枚が印刷される見通し。財務省は「古いお札は使えなくなるから回収する」といった詐欺などに注意するよう呼びかけている。