都立病院で生まれた直後に別の赤ちゃんと取り違えられた江蔵智さん。それがわかったのは江蔵さんが46歳の時。母親の検査入院で親子関係が矛盾する血液型と判明した。しかし江蔵さんが生まれた東京都立墨田産院は1988年に廃院となり今はもうない。そのため病院を運営していた東京都を相手取り裁判を起こした。2006年東京高裁は墨田産院で取り違えがあったと認定したが相手方の調査は第三者の権利の侵害にあたる可能性があるとして認めず。独自に調査を進め、都に情報開示を求めたが、都が応じなかったことで4年前から裁判をしていた。きょう、東京地裁は都に調査するよう命じる判決を下した。小池百合子知事は「判決内容を精査したい」と述べた。