ロシアによるウクライナ侵攻から24日で3年となった。ウクライナのゼレンスキー大統領は会見で、「平和のためなら辞任する用意がある」と話した。ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから24日で3年となり長期化する中、ロシア軍が東部の占領地を拡大するなど攻勢を強めている。アメリカのトランプ大統領は戦闘終結を進める考えだが、ロシア寄りの発言を繰り返し、ゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と呼ぶなど批判している。ゼレンスキー大統領は23日に会見し、NATO(北大西洋条約機構)に加盟できるのであれば辞任もできると話した。ゼレンスキー大統領「ウクライナの平和のためなら私は辞任する用意がある。辞任するのであればNATO加盟と引き換えることもできる」と述べた。また、トランプ大統領が求めている鉱物資源取引には、安全保障が含まれていないとして、現在の条件では契約に署名しない考えを示している。一方、ウクライナのキーウでは23日、ロシア軍の捕虜となった兵士の家族らが鐘を鳴らした。鐘は“戦争が終わってほしい”という願いが込められていて、キーウの街に響き渡った。捕虜の母親は「(息子は)33か月間ロシアの捕虜となっています。彼は19歳の時から祖国を守る道を選びました」と話していた。家族らは“捕虜を一刻も早く解放してほしい”と訴えている。
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