ことし2月、番組が取材した黒瀧翔稀。全国で唯一そば打ちが必修科目の高校を卒業したらドイツで就職することにしていたが、理由は?日本では3年くらい修行しないとお客さんに出せないが、ドイツだとすぐにお客さんに出せるからだという。今どきの若者っぽい選択だったが、約2か月が経った今週ドイツを訪ねると、希望にあふれる新生活が始まっていた。暮らしているのはデュッセルドルフ。日本企業が300以上進出しリトル東京もあるという街の一角に会社の寮はあった。キッチンや風呂・トイレは他の社員と共用だが、家賃は8万円ほど。黒瀧が入社したのは日本人オーナーの会社で、約260人いる会社の9割は日本人だという。4月1日に入社式が行われると、その後はドイツ語のテストや接客の講習。座学を終えた後は実際に働く店舗を見学。そこでそばを試食させてもらうとプロの実力を痛感した黒瀧は店長を質問攻めに。仕事に前向きな黒瀧だが、その待遇はとても高卒の新入社員とは思えない。月収は約38万円+チップ、さらに完全週休2日制で、年間30日は有給を取得することが義務付けられている。新たな旅立ちの選択肢は増えているようだ。