鎌倉時代からイカ漁が行われてきたという北海道・函館はイカの街として名を残してきた。しかし一時は、年間7万トンを超えていたスルメイカの漁獲量が去年は、わずか1600トンほど。8年前から1万トンに満たない年が続き特にここ5年は目も当てられない状況。函館のスルメイカの漁獲量の推移を紹介(出典・北海道水産現勢)。原因と考えられているのがイカの北上を妨げる海の異変。1つは東シナ海で生まれたスルメイカが黒潮の蛇行で北上できないケース。もう1つは日本海で生まれたイカが日本海の海水温が高くて死んでしまうというケース。イカ料理を売りにする料理店にとっては死活問題となっている。加工業にとっても大打撃。専門家も蛇行している黒潮が元に戻るかは予測できないそうでこの先、イカの生育環境が改善するかは分からないとしている。