千葉・浦安市にある人気コロッケ店「コロッケのマルヤ」では毎日約10kgのジャガイモを使用しており、物価高による原材料費の高騰で経営を圧迫しているという。ジャガイモは時期によって仕入れ価格が上下するため、輸入解禁による価格の安定に期待を寄せている。一方で、「値段が下がって苦しむのは農家の方だって分かるから、そこはなんとかしてほしい」と話していた。日本では病害虫の侵入防止のため生のジャガイモの輸入は原則禁止されているが、2006年にポテトチップ用限定でアメリカからの輸入を解禁。2020年には米政府がジャガイモの全面的な輸入解禁を要請。農水省はWTOの協定に基づき輸入解禁への手続きを進めている。農水省は先月、輸入にあたり米国と協議する必要がある病害虫21種類を特定。今月18日、オンライン説明会を開催し、生産者らを対象にリスク評価の結果を公表する方針。病害虫への警戒感は全国の生産量8割を占める北海道でも高まっている。北海道・鈴木直道知事は「生産者や農業団体から不安や反対の声が出ている状況。病害虫の侵入防止、国内の生産対策が講じられない限りは輸入解禁は受け入れられない」と述べた。農水省はきのう札幌市内で農業関係者向けの説明会を開催。参加した北海道農民連盟・山口浩幸書記長は「輸入解禁には反対という空気はあった」などと語った。農業関係者らが危惧する病害虫への対応について、鈴木憲和農水大臣はきのうの会見で「病害虫が絶対に侵入することがないように毅然とした姿勢で慎重に協議に対応する」と述べた。
