北海道北見市常呂町。賑わっていたのは常呂カーリングホール。町内のリーグ戦では幅広い世代が熱戦を繰り広げていて参加チームは31チーム。このリーグ戦にも参加しているのが日本代表のロコ・ソラーレ。カーリングの原点にはある男の伝説があった。5年前に他界した小栗祐治さん。1980年、カーリング講習会に参加したのがきっかけだった。その頃、常呂町は過疎化が進み娯楽の場所が少なかった。小栗さんは真冬の夜にリンク作りから始めた。競技の普及が進むと子どもたちのスカウトと強化に乗り出す。1998年、長野五輪でカーリングが正式競技になった。日本代表男女10人のうち5人が常呂町出身だった。そして5位入賞、常呂町の名前が世界に知れ渡った。五輪3大会出場、ロコ・ソラーレ創設者の本橋麻里も小栗さんにスカウトされ育てられた一人。常呂町には支援企業はほとんどなかったが、名乗りを上げたのが北見市の医師の國分純さん。北見市と常呂町は合併しカーリングを北見全体のシンボルにしようと考えた。そして、今では20社以上がスポンサーになった。