柳楽優弥が映画祭の合間に訪れたのは韓国芸術総合学校。映像・演劇・音楽・美術・伝統芸術・舞踊の芸術に特化した6つの学部がある。特に映像院では映画人を育成するための実践的な環境・設備が整っている。卒業生には数多くの監督や俳優を輩出している。日本でも映画について学ぶ学校はあるが、この大学はその規模が桁違い。撮影用のセットは撮影の時々によって必要なセットに建て替えられる。機材も豊富で映画撮影用のカメラは約1000万円。充実した設備・機材がある理由の一つが国からの支援。韓国の2023年の映画業界への支援は75億円以上。その一部が後進育成に使用され、今の韓国映画の発展につながっている。大学には32か国の留学生が在籍しているという。続いてはイ・ジョンボム監督に話を聞いた。イ・ジョンボム監督は私自身、日本の作品に感銘を受けた世代。韓国は世界で共感してもらえる作品を企画・開発することに優れている。日本は日本人が共感できる繊細な感情表現に優れていると話した。柳楽優弥はカメラにも興味があるという。演技の稽古をしている学生たちに遭遇した際にはカメラマンとして稽古に参加した。映画「夏目アラタの結婚」ではアラタ目線のカメラを担当した。