糖尿病の治療薬である「マンジャロ」は食欲や食べ物の吸収を抑える効果があるため、最近では若い女性を中心にダイエットで使う人が増えている。このマンジャロについて深刻な健康被害を訴える人が増えているとのこと。ある女性は使用直後から吐き気が1週間ほど続き、その間ほとんど食事が取れなかったという。医師は「副作用で一番多いのが吐き気。また急性膵炎や拒食症につながる可能性もある」などと話した。現在、マンジャロを含めた糖尿病の治療薬は患者以外の人が使用した場合の安全性は確認されていない。厚生労働省や日本医師会は目的外で使用しないよう呼びかけている。しかしダイエット目的での処方は自由診療の範囲内であるため、保険適用外ではあるが医師の裁量で行われているのが実情。医薬品のあり方を議論する委員会のトップは「自由診療の裁量について野放しになっているのが問題。社会の中で関心を高めリスクをよく知ることが重要」などと話した。