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「千代田之大奥」 のテレビ露出情報

楊洲周延は明治を描き尽くした絵師。天保9年、越後高田藩の江戸詰藩士のもとに生まれ、幼少期は狩野派を学び、その後浮世絵に転向。歌川国芳や豊原国周に師事して腕を磨いた。しかし、戊辰戦争が始まると、高田藩出身の周延も旧幕府軍として参戦。箱館戦争で深手を負って撤退。終戦後はしばらく謹慎生活が続いたが、明治4年に許されると絵師としての活動を再開。西郷隆盛が明治政府に反旗を翻した西南戦争の錦絵は戦場から届く速報のみを頼りに描いたにも関わらず、戊辰戦争での実践経験がいき、真に迫った傑作と称賛された。さらに文明開化によって様変わりした町並みや、庶民の憧れの的となった洋装の貴婦人など新たな世相を色鮮やかに描き、名声を確固たるものとした。「帝国万歳憲法発布略図」は明治という時代を切り取った作品。印刷技術の向上に伴って、浮世絵が衰退していくなか、大正元年に亡くなるまで精力的に作品を手書き続けた周延は最後の浮世絵師とも称されている。お宝は楊洲周延の浮世絵30点をつなぎ合わせた絵巻物。全て明治時代に描かれたもので、どれも大判の錦絵が3枚1組となって一つの作品となっている。いくつかのシリーズが順不同で並べられていて、最多の21点を占めるのが、周延の人気シリーズの一つ千代田之大奥。「千代田」とは江戸城のことで、城内の大奥の様子が色鮮やかに描かれている。

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