今はネットの無料地図が主流。中でも圧倒的な知名度はグーグルマップ。無料地図が当たり前の中、紙の有料地図を作っている会社はどうなった?訪れたのは1948年創業の地図出版で大きなシェアを誇るゼンリン。この10年の売上は右肩上がり。ゼンリンの住宅地図は全国の市区町村を網羅している。建物名・居住者・番地など詳しく表示されている。配達業者の必須アイテム。1冊の値段は2万900円。紙ではなくデータに変化していた。細かいデータを持っているため全国の一時停止の数まで表示できる。Googleマップに対抗するゼンリンの強みは産業利用。地図情報を定期的にアップデートし、多くの企業に販売している。役所にいかないと取得できなかった最新の不動産情報が揃う。サブスク型のパッケージオンラインサービスの売上は年間約50億円にのぼる。さらにカーナビの地図情報は国内シェア7割以上。東京営業所では東京23区と島しょ部の地図データを収集している。徒歩で調査。まずチェックしたのは信号機。タブレットの既存情報を現地で確認していく。東京23区では毎日約30人が現場でチェックし、情報は年に1度更新している。