- 出演者
- 原田亮介 林修 藤井由依 バービー(フォーリンラブ) 谷田歩 松陰寺太勇(ぺこぱ)
オープニング映像が流れた。
外資大手黒船に立ち向かうニッポン企業を紹介。日本最大級の鳥取砂丘がある鳥取県は2013年全国で唯一スターバックスがない県として知られていたが2014年に「すなば珈琲」が誕生。目標は本家スタバの創業地のシアトル進出、看板メニューは鳥取砂丘の砂で焙煎したオリジナルコーヒーという。許可を得た砂で焙煎時に豆を包み約50分かけることでや木村を抑え、一晩寝かせ味わい深いスッキリとした後味を引き出している。メディアにも取り上げられ好調なスタートをしたが1年後にスターバックス鳥取1号店がオープンし開店初日には大行列ができSNSではすなば珈琲を心配する声が出た。あれから10年現在、スタバ鳥取1号店から徒歩5分にあるすなば珈琲は平日なのに満席、土日は待ち時間が出ることもありGWも盛況だったという。現在も人気の砂焼きコーヒー、また2000円前後のサイフォンを使用し一日何十回と抽出しているということ。スタバは現在5店舗となったがすなばは県内11店舗を展開、年間売り上げは3億5000万円。独自戦略1としてレギュラーが大きく一択で見た目から満足させることを意識している。独自戦略2としてステーキセット1620円などがっつり食事セット約10種類がある。また独自メニューとして名産の大山鶏カレーは食事の売り上げ20%の人気メニュー、鮮度劣化が早く県外での流通が困難な名産のもさ海老ホットサンドなど名産を使ったオリジナルメニューを開発、スタバとは違い観光客のニーズを狙っていたということ。フードは全体3割で1億円以上だということ。
スターバックスと戦うすなば珈琲の独自路線について谷田さんは「砂丘感のある珈琲のみたい」バービーさんは「地元北海道でならではというとセイコーマート、つまみが100円台で販売、キッチン併設でおおきいすじこの温かいおにぎりが食べられる」などと紹介した。すなば珈琲は珈琲や食事以外にオリジナルグッズや期間限定コラボに力をいれていて年間売り上げ3億5000万円の1割を占めている。すなば珈琲オリジナルカレーは864円やようかんなどがあるということ。林先生の豆知識としてコーヒーは豆ではなくアカネ科の植物コーヒーノキの種子だと紹介した。
すなば珈琲を創業した村上和良さんは、経営していた居酒屋を150万円で改装し開業した。スタバ襲来に対してすなば珈琲は秘策として大ピンチキャンペーンを仕掛けた。期間中、スタバのレシートを提示するとブレンドコーヒーを半額、スタバよりまずかったと言う人には無料で提供した。この強者と弱者の対立を全面に出した自虐キャンペーンが話題となる。さらに、鳥取県の平井知事が大勢のマスコミを引き連れすなば珈琲にも来店した。この時、スタバ騒動も相まって鳥取県全体にもたらした広告効果は34億円になったという。さらにこの年は、鳥取市のコーヒー支出額が日本一となった。その後すなばコーヒーは鳥取県の観光認知度で、鳥取砂丘、水木しげるロード、大山に次ぐ4位に選出された。
鳥取市内でスタバ派かすなば派が聞き込み調査。すなば派は「コクのあるコーヒーとしてダークローストに向いている。」、スタバ派は「パソコンを使用する。」などの意見が聞かれた。
鳥取市内でスタバ派かすなば派か聞き取り調査。結果は7:8でスタバ派に軍配が上がった。
スターバックスに立ち向かう企業について原田亮介が解説。弱い人が強い人に勝つためのランチェスター戦略というものがある。元々は第一次世界大戦中にイギリス人のフレデリック・ランチェスターが警鐘した軍事的な法則だが、これをビジネスに応用したもの。1つ目は局地戦。鳥取県を主戦場にしたすなば珈琲は成功例といえる。2つ目は一騎打ち。戦う相手を一社に絞ることで、すなば珈琲はスターバックス1社に相手を絞っている。3つ目は接近。すなば珈琲は観光客に接近するやり方で、鳥取を代表する大山どりのカレーなど地元でしか食べられないものを提供している。4つ目はゲリラ戦。競合相手が全く予想していない方法で勝負する戦略で、自虐キャンペーンがこれにあたる。
今はネットの無料地図が主流。中でも圧倒的な知名度はグーグルマップ。無料地図が当たり前の中、紙の有料地図を作っている会社はどうなった?訪れたのは1948年創業の地図出版で大きなシェアを誇るゼンリン。この10年の売上は右肩上がり。ゼンリンの住宅地図は全国の市区町村を網羅している。建物名・居住者・番地など詳しく表示されている。配達業者の必須アイテム。1冊の値段は2万900円。紙ではなくデータに変化していた。細かいデータを持っているため全国の一時停止の数まで表示できる。Googleマップに対抗するゼンリンの強みは産業利用。地図情報を定期的にアップデートし、多くの企業に販売している。役所にいかないと取得できなかった最新の不動産情報が揃う。サブスク型のパッケージオンラインサービスの売上は年間約50億円にのぼる。さらにカーナビの地図情報は国内シェア7割以上。東京営業所では東京23区と島しょ部の地図データを収集している。徒歩で調査。まずチェックしたのは信号機。タブレットの既存情報を現地で確認していく。東京23区では毎日約30人が現場でチェックし、情報は年に1度更新している。
TVerで配信中。
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ゼンリンの地図作りに密着。タブレットの情報を更新し、赤いポイントを打った。
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ゼンリンの地図作成に密着。赤いポイントについてスタジオでは「宅配用の情報」などといった予想が出た。
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ゼンリンの地図作りに密着。赤いポイントはカーナビの到着地点、入口をピンポイントで誘導するためだそう。こうして調査したデータをさらに別の方がチェックするそう。カメラやレーダーを搭載した車両などでも調査を行い、近年では建物や道路などをデジタル空間上に再現する3D地図データといった分野にも進出している。
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- Google マップゼンリン伊能忠敬
ゼンリンの地図は災害時にも役立っている。東日本大震災の際には住宅地図を無償提供、災害前の状況がわかるゼンリンの地図が役に立ったそう。現在では764の自治体と災害時支援協定を締結しているそう。
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林さんは「まず冷静に自分を見つめ、できないことは潔く諦めて戦っていくことにより活路が開かれることを学んだ、いろいろな戦い方があり日本ってまだ期待しても良いんだなと思いました」と話した。