山口しげ子さんは3年前に北海道千歳市の平屋建てのおうちに引っ越してきた。昭和のガラス扉、開閉式の食器棚は手作り。90代の女性が一人で暮らしていたという。山口さんはたくさん打ってあるクギに驚いたが、調理器具を吊るすと使い勝手が良いことに気づいた。山口さんは90歳のおばあちゃんが手際よく立ち働く姿を思い描くようになり、山口さんは思いが高まりすぎて手紙まで書いてしまった。引っ越しのキッカケは夫が認知症と診断されたから。最近になって山口さんはおばあちゃんが自分と似た境遇だったと聞いた。山口さんはおばあちゃんが力を貸してくれていると感じるという。