- 出演者
- 鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 安部みちこ 美村里江 宮本亞門
台所には人生が詰まっている。今回は4つの台所を紹介。
博多大吉、鈴木アナによるあいさつ。鈴木アナは朝ドラに高校時代の同級生が先生役で出ていて、一言も報告がなかったので驚いた、と話した。
41歳の川本さんは男の子3人の子育て中。10年前長男が生まれた頃、台所は川本さんの強い希望でアイランドキッチンにしたが、理想とはかけ離れたものとなっている。また川本さんは料理が苦手。川本さんの理想は母の裕子さんで、料理上手で色々教えてくれたが、4年前に難病にかかり、去年亡くなった。川本さんは残してくれたレシピに挑戦し続けていて、この日は「なすの揚げ煮」を作った。子育てが落ち着いたら夫とゆっくりお茶が飲めることを夢見ている。
美村里江は「料理が好きじゃないけど台所に立つのが好きというのは名言。素敵だなと思った」、宮本亞門は「本当に大変そうだけど、キッチンアイランドがお母さんのステージ。ホッとしたときにあの時は良かったなと思ってもらえる場所」と語った。
山口しげ子さんは3年前に北海道千歳市の平屋建てのおうちに引っ越してきた。昭和のガラス扉、開閉式の食器棚は手作り。90代の女性が一人で暮らしていたという。山口さんはたくさん打ってあるクギに驚いたが、調理器具を吊るすと使い勝手が良いことに気づいた。山口さんは90歳のおばあちゃんが手際よく立ち働く姿を思い描くようになり、山口さんは思いが高まりすぎて手紙まで書いてしまった。引っ越しのキッカケは夫が認知症と診断されたから。最近になって山口さんはおばあちゃんが自分と似た境遇だったと聞いた。山口さんはおばあちゃんが力を貸してくれていると感じるという。
宮本亞門は「人生ドラマが凝縮してる。クギ抜いちゃうけど、会ったこともない人の思いを全部受け止めて。山口さん愛情深い」とコメント。山口さんが出演した理由はおばあちゃんに感謝を伝えたいからだという。市井の人の台所を取材する大平一枝は「台所は継承する場所」とコメント。
静岡の一軒家。台所には複数の電球が下がり、窓には緑の断熱材。住人の村松さんは無職で、節約生活をしている。無いと困るのが蒸し器。10年前に大病を患い、台所に立つようになった。扇風機は電球と連動。バナナの皮は乾燥させて土に返す。
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村松さんは本人曰く「流されて漂ってきた人生」だという。就職して中古の家を購入し、高金利のローンでボーナスは消えた。彼女とは自然消滅。バブル崩壊でリストラに会い、体重は100kgを超えた。56歳で心筋梗塞となり、初めて台所に立った。台所は次第に生きていることを実感する場所になった。
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美村里江は「安全確認とか丁寧にものを処理したりとか、すごく順調に運行するという欲が健康管理にもつながって面白い」、宮本亞門は「食べることを大切にしないと生きていることにならないという言葉にガツンときた。尊敬します」とコメント。
大平一枝が取材して印象に残った台所を紹介。60代女性が卒婚をして小さなアパートを借りて暮らしている台所。一人暮らしなので自分の好きを詰め込むことができ、鉄製のヤカンや鍋を利用。女性はずっと専業主婦で、自分1人の意志で家電などを選んだことがなかったという。夫との仲は良好で、ホットプレートをプレゼントされたという。
60代夫婦の台所。冷蔵庫には調理が必要なものは入っていない。この夫婦はコロナ禍でリモートワークとなり定年を迎えたが、話し合いで夫に週1回料理を作ってもらうことにした。娘が巣立つと料理を作ってくれなくなったが、思い切り夕飯を作ることをやめたという。