日本の水道料金は全国平均で月額3332円のとなっている。各自治体が水道料金の収入で運営費を賄うという形になっていて独立採算、なので自治体ごとに水道料金に違いが出てくる。実際どれくらい違うのだろうか。まず水道料金が高い自治体を見ていく。第5位には熊本の上天草で月額6380円、4位から1位まで北海道の自治体が並んでいる。最も高い北海道夕張市は月で6966円。一方で安い自治体を見ると第5位は静岡の小山で1397円、山梨県の富士河口湖町が1232円など。最も安いのは兵庫・赤穂市で869円となっている。夕張市と比べると8倍近い差がある。なぜ自治体によって水道料金の差が出ているのか。赤穂市の特徴としては市内に千種川という川が流れている。とても奇麗で名水百選にも選ばれるほどで水がキレイということは水道として使うときに浄化する費用も抑えられる。もう一つは川から市街地までが近い、配水効率が良く施設の運営費が低く抑えられ安さにつながっている。夕張市はなぜ高いのか、まず1つ目の理由としては人口の減少、2004年から2024年までの20年間でおよそ7500人人が減っている。独立採算制で料金収入で運営費を賄わなければならないので人が減ると一人当たりの負担が増える。小規模な集落が点在していてこちらは配水効率が悪い。市の担当者も水道施設が集落ごとにあるため維持費がかかると話している。水道料金に格差はあるが全国的に水道料金の値上げが相次いでいる。大阪府豊中市では今年の2月からすでに341円の値上げが行われている。愛媛県松前町では2025年度と2027年度の2段階で757円の値上げ。福島県喜多方市も今年の6月分の料金から869円値上げして5137円になる。