今週、台湾海峡を通過した海上自衛隊の護衛艦やオーストラリア海軍の艦艇などがきょう南シナ海で共同訓練を行った。防衛省によると共同訓練は南シナ海のフィリピンのEEZ(排他的経済水域)の中で行われ、海上自衛隊の護衛艦さざなみと米国、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドの各海軍の艦艇合わせて6隻が参加したという。訓練はこの5か国による初めての海上協同活動と位置づけられ、関係者によると海上自衛隊とオーストラリア、ニュージーランドの艦艇は訓練に参加する前の今週、台湾海峡を通過したという。南シナ海では先月、中国海警局の船がフィリピン当局の船に衝突したり放水銃を発射したりするなど威圧的な行動を強めている。防衛省は今回の訓練について「航行と飛行の自由を支持するとともに国際法上の海上における権利を尊重する活動だ」としている。中国政府は護衛艦による台湾海峡の通過について「中国の主権と安全を損なう挑発行為に断固反対する」と強く反発している。