続いては南伊豆から車で約20分の下田市の道の駅「開国下田みなと」。道の駅の目の前にあるのは下田漁港。地元の名物が水揚げされたということで見せてもらった。今が一番脂が乗っているキンメダイ。その美味しさから近年人気に火がついた希少な高級魚。下田漁港はキンメダイの水揚げ量が日本一。下田のキンメダイはとれる場所で呼び名が変わる。遠い沖でとれるのが沖キンメ、伊豆七島の近辺は島キンメ、近海でとれるのが地キンメ。中でも地キンメは釣ったその日に水揚げされ鮮度抜群。道の駅にある回転寿司店で地キンメが味わえる。地キンメの握りに、甘辛いタレに漬けた地キンメを炙った棒ずし。道の駅だけで食べられるオリジナルメニュー。こうした新しいメニューを開発しているのが水産業者の渡邉大貴さん。「地元の魚屋とかが一丸となってキンメダイを下田の名物に普及させていった背景がある」と話した。道の駅を起点にキンメダイで下田の町おこしをしたいと地元の人々が様々な商品を生み出した。水煮はパスタやコロッケに入れるのがオススメ。若い人たちも呼び込もうとキンメダイをフライにしたバーガーまで登場した。多い日には1日700食売れる地元の名物に。多彩なキンメダイ料理が町を盛り上げている。