今年、誰も通ったことのない海域を通ってオーストラリアの最新式砕氷船が南極東部のデンマー氷河の調査に向かった。科学者たちは、氷河が急速に融解している理由を探る。完全に溶けてしまうと、世界の海面が1.5メートル上昇する可能性があると言われている。いま科学者たちは南極で発見したものを分析している。しかし、現地で温暖化が進む中、南極の研究自体は減少している。最も多かったアメリカが2022年には中国に抜かれている。南極は誰のものでもなく、科学調査だけが認められている。60年以上に渡り、南極条約締結国が管理してきた南極。平和目的の利用以外、軍事活動や鉱物資源の採掘は厳しく禁止されている。南極条約の協議決定は全会一致が必要だが、最近ロシアと中国は希少な漁業資源の制限解除や海洋保護区設置の阻止に動いていると非難されている。中国もロシアも南極での存在感を高め、その投資も拡大している。南極でアメリカと密接に協力するオーストラリアや他の国々は、アメリカが科学調査から離れていくことの影響を心配している。
