約7割が高齢者の群馬・南牧村では様々な取り組みも行われている。その取り組みで非常に重要なのが伝統を絶やさないこと。そして地域に住む子供については挨拶したり、困っていたら助け合ったりし、コミュニティー全体で子育てする環境をつくっている。高齢化が進み人口が減少すると、行政機能・医療機関・教育機関といった規模が縮小したり、場合によっては無くなってしまうことも。町の半数以上が65歳以上の集落数は20年で約4倍に増加。なぜ高齢者率が高い町が生まれてしまうのかというと”負のスパイラル”があるという。武蔵野大学・渡辺教授は「地域で盛んだったものが農林水産業と言われるような1次産業。そういったものが衰退し、それに従事していた方々は外に出ていくというふうになり、人口は減っていくことになる。働く人たちが出ていくということになるので、高齢者率も高まっていく。世の中では効率性や便利さを優先するような価値観があり、不便で効率的ではないような暮らしから離れていくような考え方もあると思う」等と解説した。