避難にかかる時間を短縮するため、災害時に限って線路の横断を可能にしようという議論が行われている。室蘭市日の出町では線路の向こう側に渡れる場所が2か所だけで、中間地点からは10分以上がかかる。そこで線路の横断が検討されている。これまでJR北海道は列車が走行している可能性があり鉄道営業法でも認められないという立場だった。そうした中、日の出町の町内会の役員などが中心となって室蘭市に対し横断の必要性を繰り返し訴えた。去年10月い室蘭市やおなじような課題を抱える自治体が共同で内閣府に要望を提出した。国は災害時の横断罰則に該当しないという解釈を示し、これを受けてJR北海道は横断方法の議論に応じると方針を転換した。