厚生労働省担当・社会部・岩崎文生記者が解説。国はなぜマイナ保険証への移行を進めるのか?「便利さを強調。利用者からすると引っ越しや転職などで加入する健康保険が変わってもマイナンバーカードでそのまま利用することができる。患者の同意があれば医師は過去の受診歴やもらった薬の情報を見ることができるため、適切な治療を受けられるようになるとしている」、利用拡大に向けた課題について「マイナンバーカードは国民の4分の3が保有しているが、マイナ保険証の利用率はわずか15%あまりにとどまっている。以前登録の際に、別人のデータなど誤った情報が登録されるといったトラブルが相次いだこともあり、情報漏えいの不安は大きいよう。厚労省には丁寧な説明とともに病院などでの専用の機器の設置も含めたインフラの整備を進め利用の便利さを訴えていくことが求められる」。