広島原爆の日を前に、原爆が投下されたあと、今も行方がわかっていない家族や親族を探している人のために、犠牲者や怪我をした人を記録した名簿などの公開が始まった。公開が始まったのは、原爆が投下された後に警察が作成した検視調書や、広島市周辺などの町村が記録した罹災者の収容名簿など計83点となる。名簿には、原爆で亡くなったり、怪我をしたり人など計2万3039人分の名前や当時の住所、年齢などが記載されている。広島市では、今も行方がわかっていない家族や親族を探している人のために、毎年原爆の日を前に会場を設けて名簿を公開している。広島市によると、去年51人が名簿の閲覧に訪れ、16人が家族や親族の手がかりを得られたという。名簿は今月6日まで、広島国際会場で、午前9時から午後5時まで公開されている。また、会場に来られない場合も、広島市の担当部署082-242-7831が電話での対応に応じるという。