広島市の平和記念公園では来月6日の「原爆の日」に向け、平和祈念式典の準備が進められている。爆心地から近いこの地では数多くの遺体が火葬された。そのため原爆投下の翌年、卒塔婆をかたどった塔が建てられ、その後、納骨堂を備えた供養塔が建立された。その内部がきょう、10年ぶりに報道陣に公開された。原爆で亡くなった約7万人分の遺骨が納められているが、そのほとんどは壊滅した街の混乱にあって名前すら分かっていない。原爆資料館の元館長・畑口実さんの父親は勤務中に被爆し亡くなった。原爆資料館には母が焼け跡から骨の欠片とともに持ち帰った父の懐中時計が展示されている。現在は原爆供養塔を守る「広島戦災供養会」の会長を務める畑口さん。父親の遺骨もこの中にあるのではないかと考えている。広島市は原爆供養塔の遺骨のうち、名前が分かる遺骨の名簿を全国の自治体に毎年発送している。先月、2年ぶりに1人の遺族が判明した。
住所: 広島県広島市中区中島町1-2
URL: http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1483699383190/
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