台湾の頼清徳総統は建国記念日にあたる双十節を祝う式典で中国に台湾を代表する権利はないと述べ、台湾統一を掲げ圧力を強める中国をけん制した。その上で中国と協力し台湾海峡の平和と共栄を追求していくと述べ、気候変動など世界的課題に協力して取り組む姿勢を示した。一方、台湾国防部は中国がきょう台湾の防空識別圏を通過するロケットの発射予告をしたと発表した。頼総統の演説を口実に中国軍が大規模な軍事演習を行うとの観測も出ている。これに対し中国外務省は会見で頼総統の演説について台湾独立という明確な立場を露呈し台湾海峡の緊張を高めたと強く非難した。その上で頼が何を言っても何をしても両岸が一つの中国に属する事実は変わらず中国は必ず統一する。台湾が国になることはないと強調した。