浅野は新たな販路開拓に、これまで視野に入れてこなかったコストコやドラッグストアなどの大手小売チェーンに営業をかけた。この戦略が功を奏し黒字に転じた。さらに浅野が取り組んだのは売上の起爆剤になる新たなタオル開発。それがタオルにすると綿に近い、圧倒的に柔らかい撚糸。そのギリギリのバランスを保つ新しい製品がわたのはな。エアーかおるの吸水性はそのままに、より柔らかな肌触りを実現。するとこれが、百貨店を中心に並んだがバスタオルの半分のサイズで1枚2640円。決して安くはないものの、ファンがついた。こうして仕事が増えて新工場もフル回転に。大きな赤字を出した時期もあったが、業績はV字回復し黒字が見込まれるという。さらに浅野は旅行会社と手を組んで、双葉町の視察ツアーも実施した。企業研修や海外方の視察など多い月は1000人以上が訪れるという。こうした新しい仕事を支えているのが現地採用の新入社員たち。全員が東日本大震災を経験しているという。
住所: 福島県双葉郡双葉町中野舘ノ内1−1