今日の特集は今年デビュー15周年を向かえたミステリー作家・湊かなえ先生の最新作「人間標本」を紹介する。湊かなえ先生といえば、読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」というジャンルを世に広め「イヤミスの女王」とも呼ばれている。この呼び名について先生は「読後嫌な気持ちになると言ったら感情は1つだが、ハッピーエンドではないがあなたはどう思うかという広い意味でのイヤミスと思っていただければラストに何かあるという読書の一番の楽しみを味わいながら受け止めてもらえたら良い」などと話した。読者を引き付けてきた人間の心の闇を描き続けてきた湊先生。そこで湊先生御本人と共に人気イヤミス作品ベスト3を発表する。
第3位は「白ゆき姫殺人事件」で、井上真央さん主演で映画化され2014年に公開されたこちらの作品。美人OL殺人事件の容疑者となったのは井上さん演じる地味な同僚・城野美姫で、周囲の悪意ある発言や過熱する報道などによって彼女の人物像が歪められていく。作中では週刊誌の記事やネット上の無責任な発言がリアルに描かれ、物語に参加しているかのような没入感が味わえる。湊かなえ先生は「この作品はTwitterを一般の人が使い始めたころで、小説にいち早くこれを取り入れたいと思ってTwitterパートと本文があって、表裏を覗くような作品に挑戦した」と話した。
続いて第2位は「Nのために」。マンションで起きた殺人事件に居合わせたイニシャルがNの男女。誰かを守るための証言をする彼らの切ない事件の真相に心が締め付けられる純愛とイヤミスが融合した作品である。湊かなえ先生は「究極の愛とはなんだ、他人のことを思って行動したのがボタンの掛け違いになるという作品なので、愛ゆえに生じる事件ということで自分自身も好きな作品である」と話した。
第3位は「白ゆき姫殺人事件」で、井上真央さん主演で映画化され2014年に公開されたこちらの作品。美人OL殺人事件の容疑者となったのは井上さん演じる地味な同僚・城野美姫で、周囲の悪意ある発言や過熱する報道などによって彼女の人物像が歪められていく。作中では週刊誌の記事やネット上の無責任な発言がリアルに描かれ、物語に参加しているかのような没入感が味わえる。湊かなえ先生は「この作品はTwitterを一般の人が使い始めたころで、小説にいち早くこれを取り入れたいと思ってTwitterパートと本文があって、表裏を覗くような作品に挑戦した」と話した。
続いて第2位は「Nのために」。マンションで起きた殺人事件に居合わせたイニシャルがNの男女。誰かを守るための証言をする彼らの切ない事件の真相に心が締め付けられる純愛とイヤミスが融合した作品である。湊かなえ先生は「究極の愛とはなんだ、他人のことを思って行動したのがボタンの掛け違いになるという作品なので、愛ゆえに生じる事件ということで自分自身も好きな作品である」と話した。