あすに就任式を控えた台湾の頼清徳次期総統。外交関係のある国々から、祝賀のために訪れた首脳たちを、台湾の庶民的なレジャー「エビ釣り」でもてなした。次期総統の頼氏は、現職の蔡英文総統の路線を引き継ぎ、中国とは距離を置く姿勢と見られ、中国は台湾独立派として警戒している。今月に入ってからは、台湾当局が許可のない進入を禁じている水域に、中国船が進入する頻度が増えていて、台湾の新政権への圧力強化と見られる。今月に入ってからは、台湾当局が許可のない進入を禁じている水域に中国船が進入する頻度が増えていて、台湾の新政権への圧力強化と見られる。台湾では有事への備えを進めている。毎年、中国によるミサイルなどの攻撃を想定した防空避難訓練を行っている。有事の際には、学校や地下駐車場などがシェルターとして使われる。その数は全土で8万3000個余り。収容人数はおよそ5400万人と、総人口の2倍以上を収容できるという。こうしたシェルターを整備しようという動きは日本でも。政府が決めた整備方針では、いわゆる「台湾有事」なども念頭に、沖縄の5つの市町村に「特定臨時避難施設」とする新たなシェルターを造るとしている。ただ、台湾では、シェルターを巡って課題も。換気や掃除がされていないケースもある。さらに、多くのシェルターは個人が所有するビルやマンションの地下にあり、いざというときに開けられない場合もある。また、中国との緊張関係が長く続いたことで、有事の際の避難を意識する人が一部に限られている。