今回の東京都知事選は史上最多56人の候補が乱立し異例の選挙戦となった、きのう、JR池袋駅前では小池百合子氏による街頭演説が行われた。土砂降りの雨の中、演説を聞くために非常に多くの人が集まってきていた。一方演説会場の周りでは「小池百合子の公約達成はゼロ」と看板を持ち手荷物検査を突破しようとする女性が事務所関係に止められる様子も見られた。17日間に及んだ選挙戦。小池氏は都心から離れた八丈島や奥多摩町など人口が少ない地域から選挙活動を開始。時には船の上から住民に支持を訴えかけた。ただ、選挙期間中も公務を優先すると明言。知事として都電の車内で行われたプロレスを視察するなど前半戦は街頭演説にあまり立たなかったが、後半戦に入ると人が多い都市部でマイクを握る回数も増えた。どの会場も金属探知機によるボディーチェックが行われるなど厳戒態勢だった。激しいやじが収まらず演説が中断される場面もあった。一方、蓮舫氏は選挙戦初日から反自民、非小池を前面に押し出した。裏金問題で自民党に吹く逆風を自らの追い風にしたい考えだが小池陣営は自民党の国会議員は応援演説に立たないステルス戦術を徹底。告示後に行われた公開討論会も1度だけ。蓮舫氏は小池陣営の姿勢を非難した。党派色を消す小池氏に対して、蓮舫氏のもとには立憲民主党や共産党の志位和夫議長ら次々と国会議員が駆けつけた。広島県安芸高田市の市長時代議会との対立をSNSで発信し注目を集めた石丸伸二氏は今回もバズりを意識した選挙戦を展開。東京以外から演説を聞きに来る人も少なくなかった。この広がりを生み出しているのがどの演説会場にも現れる動画配信者たちの存在。動画の配信実況している男性は愛知県からやってきたという。選挙期間中はホテルに泊まり込み朝5時起きで演説会場を回って生配信。夜遅くまで編集やテロップ付けの作業が続く。ホテル代や交通費も自腹だという。彼は自身の配信動画の再生数が石丸氏を当選に近づけると考えたという。しかし、史上最多56人が立候補した東京都知事選では選挙ポスターを巡っては告示日から早くも騒動が起きていた。ほぼ全裸の女性のポスターを貼った河合悠祐氏は「逮捕されようと後悔はない」とコメントした。