2022年8月、千束小学校にニホンミツバチが木の根元に開いた穴の中に巣を作ったという。都会に現れた貴重なニホンミツバチを見守ろうと、子どもたちはミツバチ探検隊を結成。無事に冬を越したミツバチは、春になるとミツバチの群れには新しい女王が誕生し、元いた女王は群れの半分を引き連れて新しい巣を探す分蜂という現象が起きる。巣の周りを数千匹のミツバチが飛び回り、都心で起きるとパニックになりかねないため、子どもたちは話し合い、分蜂について知らせる看板を立てたり、さらにご近所には直接出向き、小学校のミツバチが分蜂しても静かに見守ってほしいとお願いに周った。しかし3月下旬、巣が丸見えになっていた。群れの中で卵を産むのは女王バチだけだが、女王が死ぬと除々にハチの数が減り、やがて群れは消滅するそうだ。子どもたちは分蜂に備え、巣箱を作り、新しい群れを迎え入れる準備をしていた。