コメの平均価格が最高値を更新し10週連続で4000円台となった。今日台東区役所で職員が運んでいたのは約3000世帯分のおこめ券。国が進める物価高対策とは別に、台東区が独自の生活支援として先月開始したもの。配布対象は全世帯で1世帯あたり4400円分、18歳以下の子どもがいる世帯や3人以上の世帯では8800円分と倍額。現金より早く届けられることからおこめ券を選択したという。おこめ券で買えるのはコメだけでなく、台東区のディスカウントストアではコメ以外の日用品や衣類など店内全ての商品をおこめ券で購入可能。また別のドラッグストアでもおこめ券で店内全ての商品を購入可能としている。先ほど発表された全国のスーパーでのコメの平均価格は5kg4316円で最高値を更新した。政府は自治体が使い道を決められる重点支援地方交付金を拡充しおこめ券など食料品の購入支援にあてることを推奨しようとしている。そのため実際におこめ券が配られるかは自治体の判断となり、家庭に届くのは早くても春先になるのではとの声も。宮城大学の大泉一貫名誉教授は、「小売では高いコメが売れない状況が続いていてだぶついてくるので下げて売らざるを得なくなってくる、そこでおこめ券を配布されたらそれなりに買うでしょうね。住んでいる自治体によっておこめ券を配布する所・しない所が出てくる、対象者をどうするのかも自治体によって違ってくると不公平感が出てくる」と話した。政府はおこめ券の裏付けとなる交付金の予算について12月上旬の成立を目指している。
