沖縄・宮古島では、太陽光パネルと蓄電池を備えた住宅が700以上ある。蓄電池のコントローラーに通信装置がついていて、事業者がネットを介して発電システムを遠隔操作している。制御しているのは、沖縄本島にあるベンチャー企業。社長は、地元の電力会社のエンジニアだった経験を活かし、5年前に起業。ここでは各家庭の太陽光発電や蓄電池の状況をモニタリングしている。天気予報や電力の需要予想をもとに、コンピューターが各家庭の発電や蓄電池の充電・放電をコントロール。地域をまとめて管理することで、太陽光発電の変動を抑え電力系統に安定した電気を流すことができるという。このシステムは、台風など災害時にも大きな役割を果たすという。今年8月の台風6号で、宮古島市では6400戸以上が停電した。しかし事前に充電していたため電気を使うことができたという。各家庭が支払うのは、電気使用量だけ。システムは企業が無料で設置するが、それでも収益は上がるという。