2023年12月10日放送 10:05 - 10:50 NHK総合

明日をまもるナビ
(106)“地球沸騰時代” どうなる私たちの暮らし

出演者
塚原愛 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。地球の平均気温は年々上がり続けていて、今有効な対策をたてないと暮らしに大きな影響が出ると危惧されている。地球沸騰時代に何ができるのか衣食住から考える。

キーワード
アントニオ・グテーレスイタリアニューヨーク(アメリカ)
(明日をまもるナビ)
“地球沸騰時代”どうなる私たちの暮らし/驚きの予測とは

今日のテーマは「“地球沸騰時代”どうなる私たちの暮らし」。ナビゲーターの江守教授は「温暖化対策は何かやらなきゃと考えなくても対策が進んでいかないといけない」と話した。世界の平均気温の上昇を1.5℃まで抑えようと呼び掛けられているが、このまま行くと2030年代には1.5℃に達してしまうと考えられている。二酸化炭素排出量は2050年前後に実質ゼロが必須となる。

キーワード
1.5℃の約束 -いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。パリ協定国際連合第28回気候変動枠組条約締約国会議
”地球沸騰時代” 今世紀末 世界はどうなる?

有効な温暖化対策を取らなかった場合、2100年には平均気温は産業革命前と比べて4℃上昇する可能性がある。東京32区では熱中症のリスクが13.1倍に増加、救急搬送される人は一夏に2万5千人にもなる。さらに、感染症を媒介する蚊の生息域拡大も懸念される。海水面が1m上昇して日本の砂浜の約9割が減少する。漁業も大打撃を受ける。2085年にはアジアで夏季オリンピックが開催できる年は標高の高い2つだけという研究もある。

キーワード
東京都熱中症
”地球沸騰時代” 今世紀末 世界はどうなる?/私たちの周りで何が?/私たちのできること

すでに気候変動の影響が出ている。気温上昇により、コメの品質が低下しており、今後も低下する可能性がある。海水温の上昇により、回遊性魚類の分布域が変化している。温暖化が進み限界を超えると、熱帯雨林が枯れるという。温暖化対策のキーワードは「緩和」と「適応」だ。緩和は温室効果ガスの排出を削減することで、適応は温暖化の影響に適切に対応することだ。

キーワード
コメ環境省
”地球沸騰時代” あなたの服選びが変わる

南米のチリに広がる大量の衣服。世界各国から持ち込まれたものであり、不法投棄されたという。10万トンにのぼる。衣類の廃棄は問題となっている。日本では80万トンが供給され、48.5万トン近く廃棄されている。リメイクファッションが広がっているという。材料は買い手がつきにくい柄やデザインの服。廃棄を減らしているとのこと。男性もののビジネスシャツを縫い合わせたワンピースなどがある。手間がかかるため2万円から。リメイクの良さに気づく人もいる。日本の伝統的な技術が見直されている。ウールのセーターなどからふたたび繊維をつくる反毛という技術だ。この地域では60年以上受け継がれている技術だ。材料の仕分けが行われる。リサイクルできない部分を取り除く。これを反毛機にかける。再び毛糸の原料にまで戻す。ベテラン職人の技が注目されている。

キーワード
チリ一宮市(愛知)環境省

ジャンパーをリメイクしたものを着ているという塚原さん。着なくなった服は7割はごみとして処理される。大量生産、大量消費、大量廃棄が見直されている。

キーワード
環境省
”地球沸騰時代” ”代替食品”最前線

代替食品の最前線を見ていく。肉や魚を使わない代替食品が出てきている。牛のげっぷは温暖化に関わっているという。牛のげっぷはメタンガスを放出している。森林を切り開いて牧草地や畑にするときにCO2が排出されている。肉を海外から運ぶ際に、燃料を燃やしてCO2が排出されている。肉は環境に負荷をかけている。すべて植物性の原料を使ったとんこつラーメン。チャーシューは豆腐を加工。麺には全粒粉を利用している。代替食品は注目を集めている。虫を食材として使う昆虫食のレストランもある。コース料理は1万1000円。ざざむしで濃厚なソースを作っている。昆虫がおいしいということを伝えたいという。国際連合食糧農業機関が出した報告書がある。東京農工大学の鈴木准教授は、既存のシステムを変えることが重要だという。虫を食のサイクルに組込むことで物質の循環が促進されるという。温室効果ガスの排出量の軽減にもつながるとのこと。

キーワード
ざざむしざざむしと山芋とバジルイナゴコオロギラーメンメタン中央区(東京)国際連合食糧農業機関大豆天竜川蚕の蛹と栗とジェラート蜂の子と落花生とニョッキ長野県
”地球沸騰時代” 注目集める 意外な食材/変わる農業地図

こおろぎのフリカケとか、昆虫食を目にする機会が多いという出演者。タンパク質も含まれている。大豆ミートのハンバーグ、お刺し身のようなこんにゃくもある。毛虫のふんのお茶が登場。フンを乾燥させて煮出したお茶だとのこと。発酵させるときに虫の体を借りた感覚だ。農業では、厚さにつよい品種の改良、温暖化を逆手にとった作物栽培などが考えられている。

キーワード
お刺し身タンパク質ハンバーグパッションフルーツリンゴ
防災の知恵

夜中の地震発生に備えた寝室の安全について紹介。いつも寝る場所に寝転び危険が無いかを探す。その時、倒れたり落ちてきそうなものがないかをチェック。寝室に置く小物は割れにくい素材だと安心。また物が散乱した部屋を素足で歩くのは危険なので、靴などを用意。避難の時に助けになる携帯・眼鏡・杖・抱っこ紐などは枕元に。これらは壁掛け収容や滑り止めシートの上に置いたりして、揺れでとんでいかない工夫が必要。

”地球沸騰時代” 電気は何でつくられている?

省エネ住宅に新発想。CO2排出量実質ゼロに向けて、これから耳にすることが多くなると思う言葉が「創エネ」。自分の家で発電した電気を、売ったり作ったりする時代になってきたという。電源別発電電力量の割合で、太陽光は8.3%、火力発電は7割を超えている。これから地球温暖化を止めるということは、化石燃料への依存を減らしていき、次の時代に入っていく勢いで変えていかないといけないという。

キーワード
創エネ
”地球沸騰時代”省エネ住宅に新発想

沖縄・宮古島では、太陽光パネルと蓄電池を備えた住宅が700以上ある。蓄電池のコントローラーに通信装置がついていて、事業者がネットを介して発電システムを遠隔操作している。制御しているのは、沖縄本島にあるベンチャー企業。社長は、地元の電力会社のエンジニアだった経験を活かし、5年前に起業。ここでは各家庭の太陽光発電や蓄電池の状況をモニタリングしている。天気予報や電力の需要予想をもとに、コンピューターが各家庭の発電や蓄電池の充電・放電をコントロール。地域をまとめて管理することで、太陽光発電の変動を抑え電力系統に安定した電気を流すことができるという。このシステムは、台風など災害時にも大きな役割を果たすという。今年8月の台風6号で、宮古島市では6400戸以上が停電した。しかし事前に充電していたため電気を使うことができたという。各家庭が支払うのは、電気使用量だけ。システムは企業が無料で設置するが、それでも収益は上がるという。

キーワード
台風6号宮古島宮古島市(沖縄)浦添市(沖縄)
”地球沸騰時代”省エネ住宅に新発想/私たちにできることは

東京都市圏だけでみると、発電量より使用量のが全然多いという。それを考えると、東北とかから再生可能エネルギーで発電した電気を送電線で売ってもらわないといけないという。身近なことで出来ることは、電気の契約を変えること。再生可能エネルギーを使いたい人が増えれば導入の後押しになるため、応援の意味で再生可能エネルギーを契約することはすぐにできるという。今世界が注目する日本が開発したペロブスカイト太陽電池。薄くて軽くて曲がるので、今まで設置できなかったところに設置できるようになる。地球温暖化ということで何が出来るかを考えてきたが、おばたのお兄さんは「すごく前向きに捉えられてるので早くやってみたいかもという気持ちになってる」などとコメント。トラウデン直美は「いろんな技術を企業などが研究してくれてるので、それを私達が使うような時代になったら温暖化を抑える動きが早まったらいいなという気持ちに慣れた」などとコメント。

キーワード
ペロブスカイト太陽電池地球温暖化東京都
チャレンジ!BOSAIアクション

BOSAIアクションのチャレンジ報告動画を募集中。

キーワード
明日をまもるナビ ホームページ
(エンディング)
秋田大学 地域防災減災総合研究センター

秋田大学では、日本海中部地震から40年に当たる今年5月、過去に発生した地震のパネル展を開催した。自身の歴史や教訓を知ることで、今後の防災に繋げて欲しいという。

キーワード
『日本海中部地震から40年』秋田の防災・減災パネル展日本海中部地震秋田大学
チャレンジ!BOSAIアクション

BOSAIアクションの報告動画を募集中。

キーワード
明日をまもるナビ ホームページ

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.